生産ラインで品質検査を自動化、“光モノ”も読み取る携帯型3Dスキャナー:FAニュース(1/2 ページ)
クレアフォームジャパンは、携帯型3次元測定器の新製品を発表。前モデルに対し速度12倍、精度で1.5倍を実現し、使いやすさを高めた。生産ラインに組み込む品質検査用として提案を進めていく方針だ。
カナダのCreaformの日本法人であるクレアフォームジャパンは2016年5月20日、携帯型3次元測定器の新製品を発表した。
Creaformは2002年にカナダのケベック州で創業した3次元測定関連の企業である。2005年に初めて携帯型3Dスキャナー製品展開を開始。2013年にハイテク関連機器などを展開する米国AMETEKに買収され、同社グループの中で展開を続けている。
精度、携帯性、シンプルさ
同社製品の特徴が、「TRUaccuracy(真の精度)」「TRUportability(真の携帯性)」「TRUsimplicity(真のシンプルさ)」であるという。クレアフォームジャパンのカントリーマネジャーである織田源太氏は「ポータブル3Dスキャナーに革命を、というのが製品開発のキーコンセプトとなっている。3Dスキャナーの歴史は特殊空間で機器の扱いが難しいというものだったが、当社の製品は、高精度、高い携帯性、シンプルさを実現することで、誰でも簡単に高品質なデータ取得が可能となることを目指している」と述べている。
同社の3Dスキャンはデュアルカメラセンサー「C-Track」という2つのカメラと照明を備えた機器で、測定エリアを規定。C-Trackの撮影エリアで、座標測定マシン「HandyPROBE」や3次元レーザースキャナー「MetraSCAN」などの位置や向きなどの情報を認識させる。そして、C-Trackの測定エリア内で、HandyPROBEで取った座標位置やMetraSCANで取った形状データなど取得することで、配置を正しく認識してデータ化するという仕組みになっている。
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