レクサス「ES」が2018年秋に日本導入、「カムリ」と同じTNGAプラットフォーム:北京モーターショー2018
トヨタ自動車は「北京モーターショー 2018」において、レクサスブランドのセダン「ES」の新モデルを世界初公開した。
トヨタ自動車は「北京モーターショー 2018」(プレスデー:2018年4月25〜26日、一般公開日4月29日〜5月4日)において、レクサスブランドのセダン「ES」の新モデルを世界初公開した。専用の足回りやデザインを採用した「F SPORT」のモデルも設定する。日本では2018年秋に発売する。
ESはフラグシップセダンの「LS」とともにレクサスブランドの最初のラインアップとして誕生した。日本では「カムリ プロミネント」「ウィンダム」として販売されてきたが、ESとしては日本初導入となる。
プラットフォームは「カムリ」と同じGA-Kプラットフォームを採用した。外形寸法は全長4975×全幅1865×全高1445mmで、ホイールベースは2870mm。高剛性化と低重心化を図るとともに、ダブルウィッシュボーン式リアサスペンションの採用やジオメトリーの最適化によって高い操縦安定性を確保したとしている。
また、レクサス「LC」やカムリに採用したラック平行式の電動パワーステアリングによって、操舵(そうだ)の応答性を高めた。車室内の静粛性を向上するため、音源対策や吸音、遮音を重点的に実施した。ノイズリダクションホイールや遮音性の高いアコースティックガラスの採用など、LSの技術も取り入れた。
パワートレインは排気量2.5l(リットル)のハイブリッドシステムを採用する。使用する直列4気筒エンジンは、吸気効率の向上や燃焼室内の気流強化による高速燃焼で高い熱効率を達成した。新型のトランスアクスルやパワーコントロールユニットを採用し、ダイレクトな加速フィーリングを実現しているという。
運転支援システムは、機能を追加して第2世代となった「Lexus Safety System +(トヨタブランドはToyota Safety Sense)」を搭載する。第2世代のシステムは、第1世代のセンサーの構成は維持し、自転車や夜間の歩行者の検知に対応した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- TNGAのエンジンとトランスミッションは2017年から搭載、燃費は従来比20%改善
トヨタ自動車は、“もっといいクルマづくり”のための構造改革「Toyota New Global Architecture」に基づいて、エンジン/トランスミッション/ハイブリッドシステムを刷新する。TNGAパワートレインは2017年発売の新型車に搭載する。2021年までにエンジンで9機種、トランスミッションで4機種、ハイブリッドシステムで6機種を投入する計画だ。 - 運転に慣れている人にこそ、意外と役立つ運転支援システム
2009年まで、日本では衝突する前に完全に停止する自動ブレーキが法規制で認められていなかったが、今や部分的ながら自動運転システムも利用されるようになった。後編では、ステレオカメラをはじめとするさまざまなセンサーのおかげで実現した、自動ブレーキ以外の機能について紹介する。 - ハンドルが楽々切れるって、実はすごいこと
普段何げなく操作しているハンドルだけど、実はものすごい力が掛かっている。そんなハンドル(ステア)の仕組みを解説。 - 新型「カムリ」が目指したのは、理屈抜きにかっこよくて走りのいいクルマ
トヨタ自動車は、ミッドサイズセダン「カムリ」をフルモデルチェンジして発売した。パワートレインとプラットフォームは、クルマづくりの構造改革「TNGA(Toyota New Global Architecture)」に基づいて一新。1980年代の人気車のような「かっこよくて走りもいいクルマ」を目指したという。 - 「Toyota Safety Sense」が2018年から第2世代に、自動ブレーキが進化
トヨタ自動車は、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」に新機能を追加した第2世代版を2018年から導入する。使用するセンサーは単眼カメラとミリ波レーダーで、現在のToyota Safety Sense Pと同じ構成となる。センサーの性能向上により検知対象を拡大するとともに、ユニットを小型化して搭載性を向上する。 - レクサス「LS」は2017年秋発売、衝突回避の新技術はステレオカメラがカギ
トヨタ自動車は、レクサスブランドのフラグシップセダン「LS」の新モデルに搭載予定の予防安全技術を発表した。従来の予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」と同等の機能に新技術を追加し、「Lexus Safety System+ A」として日米欧向けに設定する。LSの全面改良は2017年秋を予定している。 - ラック同軸式に取って代わる「ラックパラレルEPS」、10μmの差で差別化図る
レクサスブランドのフラグシップクーペ「LC」。ステアリングには、ジェイテクトが開発した「ラックパラレルEPS(電動パワーステアリング)」が採用されている。2016年12月に生産が立ち上がったばかりだが、2020年にはグローバルシェア17.2%を目標とする注力製品だ。 - ハイブリッド+4速ATで何ができる? 新型クーペ「レクサスLC」は意のままの走り
トヨタ自動車は、レクサスブランドのフラッグシップクーペ「LC」を発売した。10速ATや「世界初」(トヨタ自動車)とする「マルチステージハイブリッドシステム」など先進技術を採用することにより、運転する喜びを提供するとしている。