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最も大きな期待は「ミス防止」、モノづくり企業におけるデジタルツール活用調査:製造マネジメントニュース(2/2 ページ)
東京商工会議所が「モノづくり企業の現状・課題に関する調査」の結果を発表した。個別のシステムが必要となる製造現場では、開発・設計や営業・販売の領域と比較して、デジタルツールの活用が進んでいないことが分かった。
デジタルツールの活用への期待は「ミス防止」が最多
デジタルツール導入前の期待効果は、「ミス防止」(31.2%)、「コスト削減」(29.5%)、「生産リードタイム削減」(26.0%)と回答した企業が多かった。それらに対する導入後の期待実現率は「ミス防止」が72%、「コスト削減」が59%、「生産リードタイム削減」が69%となった。また、導入前の期待と比較して導入後の期待実現率が大幅に高くなった項目は「製品のトレーサビリティー向上」(13.3%から84%)、「社内コミュニケーション円滑化」(23.1%から81%)だった。
デジタルツール導入の課題としては、「ソフトウェア技術者の不足」(40.7%)、「教育体制の不備」(27.2%)、「ハードウェア技術者の不足」(26.6%)、「社員が積極的に取り組む雰囲気がない」(18.1%)などの社内要因が多く挙がった。
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