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ABSなどプラにも箔押しできる「LD-80」、プリンタ感覚で簡単に使えるメカ設計ニュース

ローランド ディー.ジー.の3D事業を担う子会社・DGSHAPEが半導体レーザー式箔転写機「LD-80」を発表。半導体レーザーの技術を利用することで、プラスチック製品でも箔押しを可能とした。

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 DGSHAPEは2018年3月16日、半導体レーザー式箔転写機「LD-80」を発表した。販売価格はオープンで、「100万円程度」(同社)を想定しているという。販売開始は同年5月1日を予定する。DGSHAPEはローランド ディー.ジー.(以下、ローランドDG)の子会社として2017年4月から事業運営を開始。かつてローランドDGで展開していた3D事業をメインに取り組む。

LD-80
LD-80
LD-80実機
LD-80
製品の箔押しが完了した様子:ロゴなど1行程度の文字なら数分程度で完了

 従来の箔押し(箔転写)技術としては、接着剤を蒸着させた金属箔に対し金型(版)を押し当て、高温かつ高圧でもって物品に図柄を熱転写すホットスタンプ式がよく知られていた。他には、熱したペン状の工具を用いるヒートペン方式もあった。従来の箔押し技術は熱を用いる故にプラスチックへの対応が難しいという課題があった。LD-80は半導体レーザーの技術を利用することで、その課題を解消し、プラスチック製品でも箔押しを可能とした。

LD-80
LD-80の技術(出典:DGSHAPE)

 半導体レーザーであれば、点状のレーザー光を制御しながら加熱するため、プラスチック製品を熔融してしまう、うまく図柄が転写できないといった問題がなくなるという。熱に弱いとされるアクリルや、ABS、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネートなどでできた製品の加飾に利用できる。取り付け可能な材料の大きさは、最大で100×200×20mm、転写領域は80×80mm以内。箔の色は金と銀の2種類。

 LD-80の本体の外形寸法は286×383×308mmで、重量は12kg。小型かつ安全な設計になっており、プリンタ感覚で簡単に使えるようになっていて複雑な設定などは不要だ。ユーザーは、LD-80に箔を転写したい製品と箔を載せ、シートをかぶせて本体を閉じた後、専用のソフトウェアで文字や図柄を設定して装置にデータを送ればよい。描写方式は、ベクターおよび輪郭、塗りつぶし(スキャンラインとアイルランドフィル)、文字およびイラスト。

LD-80
LD-80の使い方(出典:箔押し)

 LD-80はオンデマンドなど個別や少量の生産向けとしている。雑貨屋の店舗のレジ横やカウンターなどに置いて、顧客が購入した雑貨に名入れなどを入れるサービスに利用するなどを想定する。イベントでのノベルティ配布時などにも利用できるとしている。

LD-80
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LD-80による製品サンプル
LD-80
DGSHAPE開発推進室 プロデューサー 久野勉氏

 LD-80の製品化について、DGSHAPE開発推進室 プロデューサー 久野勉氏は「おおよそ4〜5年前くらいから箔転写機の企画は出ていたが、なかなか製品化へ結び付かなかった。樹脂(プラスチック)の加飾について市場調査を重ねた上、プラスチックに集中した企画にすることで製品化を実現。ハードルが高い課題と思われたが、ローランドDGが以前から取り組んでいた半導体レーザー技術が今回は功を奏した形となった。企画のキックオフから製品発表までは1年半ほど」と述べた。

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