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ロケットも衛星も「超小型」が熱い、激化する競争の行方はどうなる?MONOist 2018年展望(5/5 ページ)

国内外の企業が「超小型」のロケットや衛星の開発を急ピッチで進めている。2018年の年明け早々からも、国内外でロケット打ち上げの実験や衛星の軌道投入が相次いでいるのだ。今、なぜ「超小型」が熱いのか。宇宙関連機器の開発に詳しい大塚実氏が解説する。

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今後10年の動向に注目

 超小型衛星の打ち上げには、必ずしも超小型ロケットが使われるというわけではない。コンステレーションで同じ軌道面に打ち上げる場合、大型ロケットにまとめて搭載した方が、トータルコストは安いからだ。実際、Planet Labsは2017年、インドの「PSLV」ロケットへの相乗りで、一度に88機ものDove衛星を軌道に投入している。

「Dove」衛星を軌道上で放出する様子(クリックで再生)

 しかし、コンステレーションの場合でも、構築後に、リプレースで数機程度を打ち上げる需要はあるだろう。決して、超小型ロケットがいらないというわけではない。それに、1機だけでも好きな軌道に打ち上げるというのは、超小型ロケットがなければできないことだ。超小型衛星と同様に、超小型ロケットの需要は大きくなるだろう。

 超小型ロケットも超小型衛星も現時点ではまだブルーオーシャンだが、すぐにレッドオーシャンになるだろうし、市場の成長のためには、そうならなければならない。そのときに、どこが生き残り、市場を制するのか。おそらくこの10年で、第1ラウンドの結果が見えてくるのではないだろうか。

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