デンソーがアジャイル開発に強いベンチャー企業に出資、ソフトウェア志向を強化:製造マネジメントニュース
デンソーは、クラウド技術やオープンソースソフトウェアの開発に強みを持つベンチャー企業クリエーションラインに出資した。
デンソーは2018年2月14日、クラウド技術やオープンソースソフトウェアの開発に強みを持つベンチャー企業クリエーションラインに出資したと発表した。出資額は非公表。また、事業連携を緊密にするため、デンソー 技術開発センター デジタルイノベーション室長の成迫剛志氏がクリエーションラインの取締役に就任する。
クリエーションラインは、オープンソースソフトウェアやアジャイル開発手法(※)を用いた技術開発に取り組んでおり、さまざまな業界向けに導入実績がある。自動車関連ではアルパインやデジタルタコグラフを手掛けるデータ・テックなどが取引先だ。デンソーとも既に複数のプロジェクトに取り組んできた。
(※)要件定義や設計、実装、テストなどの工程を順番に行うのではなく、必要最低限のソフトウェアの完成を目指すことで各工程を迅速に進める手法。
デンソーはクリエーションラインに出資することにより、クリエーションラインの人材をコネクテッド関連事業に活用する。また、クリエーションラインが携わるさまざまなオープンソースコミュニティーに参加し、グローバルで通用するソフトウェア志向の開発体制を強化していく。
情報通信技術の活用強化で技術顧問を招く
デンソーは情報通信技術(ICT)の活用を強化する一環で、Microsoft(マイクロソフト)やGoogle(グーグル)でソフトウェア製品の開発に携わった及川卓也氏と技術顧問契約を締結したと2018年2月9日に発表した。
及川氏は顧問として、ICT関連事業の戦略立案や、製品とサービスの企画、開発、販売や運用を支援する。また、ICT人材の採用戦略やスキル評価、キャリアプランなど組織設計にも携わる。ICT関連企業との提携などに関する調査や交渉の支援も担当する。
デンソーは、自動車部品メーカーとしての枠にとらわれず、自らオープンなビジネス開発を行う考えだ。
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