パッションあふれる作品が見てみたい、ガレッジニアで優勝すればアメリカ行き! ――「ETロボコン2018」:ETロボコン(3/3 ページ)
ETロボコン2018では自由な開発テーマで作品を募る「ガレッジニア部門」をもっと盛り上げていくため、実行委員会メンバーたちは身体を張る。おなじみデベロッパー部門では、前大会でも予告されていたように走行体の仕様の一部に変更がある。ET2018では、IoTをテーマとした新しいコンテストも始まる。
それぞれの部門の変更点
プライマリー・クラスについては、内容はほぼ従来通りとなる。難易度も変わらない。走行コースは以下の図のようになる予定だが、開催までに少し修正が加わる可能性がある。ガレージインの前に、以前の大会であったシーソーがサイズ変更しつつ復活する。モデル審査については、「アドバンストへの足掛かりになるような項目」が追加される予定だという。
アドバンスト・クラスのゲームには、新たに「AIアンサー」と「カメラ画像を利用するブロック並べ」が加わり、旬な新技術に触れられるようになっている。AIアンサーは、機械学習や深層学習といったAI技術を利用して、何らかのゲームを解かせるもの。詳細は現時点で明かせないという。ブロック並べについては、カメラ画像解析が利用できる。今回、さらにゲームクリアの難易度が高まるのかと思いきや、「ゲームクリアの難易度自体はかえって低くなると思う」と江口氏は答える。
またアドバンスト・クラスのモデル審査については、従来の網羅的な記述を評価する形式から、記述内容を絞って、質の向上を目指す規約とする予定だという。アーキテクチャを重点的に見ていくとのことだ。
2018年は新しいコンテストも新設、テーマは「IoT」
JASAは2018年、「IoTイノベーションチャレンジ」を新設する。以前からJASAが実施してきたIoTハッカソンをリニューアルし拡大するものになる。「ETを中心としたIoTビジネス全般に取り組めるエンジニア育成」をテーマとする。
これまでのETロボコンやIoTハッカソンが、ハンズオンメインでかつエッジが中心であったところ、今回はクラウドやビジネスまで含めたところまでをカバーし、教育的な活動をもっと重視する。このコンテストはET2018の3日間の会期の中のみで実施する。
申し込み概要や教育プログラムなどの詳細の公表は、2018年5月のゴールデンウイーク後くらいを予定しているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- モデル審査をしない史上初のETロボコン!? 新設の「ガレッジニア部門」とは
「ETロボコン2017」では、モデル審査を行わない「ガレッジニア部門」が新設される。「つくって動かす」をテーマとするガレッジニア部門と、デベロッパーズ部門のコースと新要素などを紹介する。 - 技術はこれから!でも若さいっぱいの沖縄大会、ETロボコンが業界底上げの起点に
「ETロボコン2017」の沖縄地区大会が2017年9月30日に開催された。企業参加が約半数を占めるETロボコンだが、沖縄地区大会は学生が中心。技術レベルはあまり高くないかもしれないけれど、若さいっぱいのETロボコンレポートをお送りする。 - 目指せETロボコン!! ライントレースとシステム制御
ETロボコン2009参戦チームが実体験を交えながら、やさしく教えるシステム制御の基礎知識。目指せETロボコン優勝!? - ボクらがETロボコンに参加した理由
富士ゼロックスのETロボコン参戦記録を基に、チーム運営や技術的チャレンジ、参加メリット・課題などを考察していく - ガレッジニア部門が初開催、マイクスタンドまでスマート化?〜ETロボコン2017チャンピオンシップ大会〜
2017年のETロボコンでは、新競技となる「ガレッジニア部門」が開催された。デベロッパー部門のアドバンストクラスも、後半のゲーム競技の難易度が上がり、新ボーナス「韋駄天」が追加されるなど大きな変更が行われた。本稿では、ガレッジニア部門とアドバンストクラスを中心に、各チームの奮戦を動画とともに紹介する。