デザイン一新で走行性・視認性を向上した回診用X線撮影装置:医療機器ニュース
島津製作所は、デジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Versionn」を発売した。X線管を支える支柱を伸縮可能にしたことで、走行性と前方の視認性が向上した。モニターの変更により、操作性も高まっている。
島津製作所は2018年1月17日、デジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version」を発売した。価格は1億900万円からとなる(税別、システム構成により異なる)。
デザインを一新し、X線管を支える支柱を伸縮可能にして走行性を高めた。また、装置本体もコンパクトにして、走行中の装置前方の視認性を大幅に改善している。
従来の装置は支柱の高さが1780mm(高支柱タイプでは1930mm)だったが、新製品は走行時1270mmと装置本体の高さも抑えた。装置幅は従来より20mmスリム化して560mmとなり、ベッドサイドの狭いスペースでも使いやすくなっている。
また、モニターサイズを従来製品の17型から19型のフルフラットモニターに変更し、操作性が向上。X線の最高焦点位置は2025mmと従来品から15mm高くなり、高いベッドでの撮影にも対応しやすくなっている。セキュリティ面では、FPD収納部のロック機能を新たに導入。オプションとして、X線を照射するためのワイヤレスハンドスイッチが新たに用意された。
同社が進めるコンセプト「DR NEUTRAL 2.0」は、病院内のオペレーションに合うDR(デジタルラジオグラフィー)システムを同社のX線撮影装置と組み合わせて提供するものだ。これにより、既存システムに合った連携性と親和性の高いDRシステムを選択して使用できる。また、軽量化された14×17インチサイズの最新FPDにも対応。最適な状態で装置を利用できる。
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