血管撮影システム向け保守契約オンラインサービスを開始:医療機器ニュース
島津製作所は、同社の血管撮影システム「Trinias」シリーズを導入する病院と同社との間をネットワークでつないで、双方向のリモートサービスを可能にする保守契約オンラインサービス「Site-View Plus」を開始した。
島津製作所は2016年6月27日、同社の血管撮影システム「Trinias(トリニアス)」シリーズを導入する病院と同社との間をネットワークでつないで、双方向のリモートサービスを可能にする保守契約オンラインサービス「Site-View Plus(サイトビュープラス)」を開始した。
これまでのリモートサービスは、納入した装置の状態を同社が監視する一方向コミュニケーションだったが、Site-View Plusは双方向のコミュニケーションを可能にするものだ。装置の状態を同社がリモートで監視し、異常があればいち早く感知して知らせるなど、常に装置を最適な状態に保つ。
さらに、従来は、装置に故障や異常が起こった際、フィールドエンジニアがその病院を訪問して装置を復旧させていたが、同サービスでは、異常時の操作手順を示すエラーガイド機能により、病院側の操作で装置を復旧できる場合もある。また、復旧に関する状況をリモートで監視し、担当のフィールドエンジニアへ通知することで、より的確かつ速やかに連絡や訪問対応ができるため、ダウンタイムの短縮につながる。
一方、病院側は、これまでは実際に操作しなければ装置の状態を確認できなかったが、同サービスによって、院内のPCで、装置の状態(通信状態、過去のエラー履歴、機械室の温度・湿度)や、保守記録を確認できるようになった。また、病院でこれらの情報を一元的に管理することができる。
さらに、同サービスのシステム上で、各種マニュアルの閲覧、保守・メンテナンスに関する問い合わせや、計画停電の通知、カタログ請求や見積もり依頼など、同社へのメッセージの送受信ができる。同社からの展示会情報やオペレーションガイドなど最新情報も受信可能だ。
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