島津製作所、小型ターボ分子ポンプ市場に本格参入:FAニュース
ポンプ・コントローラー一体型のコンパクトな設計で、垂直・水平・倒立いずれの方向でも取り付けが可能。新開発のパワーユニットや高効率モータを採用し、消費電力も従来製品と比べて62%減少した。
島津製作所は2014年10月1日、一般産業機器・研究用途・分析機器向けにターボ分子ポンプの新シリーズ「TMP-B300形」を発売すると発表した。TMP-B300形を契機に、今後も成長が見込まれる小型ターボ分子ポンプ市場へ本格的に参入する。
TMP-B300形は、本体スイッチで起動・停止・リセット操作ができるポンプ・コントローラー一体型で、コンパクトな設計となっている。高さは195mmと、従来製品と比べて20%縮小した。多重ドラックポンプ段を採用したことで、磁気軸受とセラミック玉軸受の組み合わせ方式では業界最高レベルとされる1000Paの高背圧と1×105の高い水素圧縮比を可能にした。
また、組み合わせ軸受方式により、垂直・水平・倒立いずれの方向でも取り付け可能で、組み込む機器・装置の設計自由度も高い。消費電力は、新開発のパワーユニットや高効率モータを採用したことで、従来製品の62%減となる180Wまで低減した。
価格は120万円(税別)で、発売から1年間で500台の販売を目指すという。グローバルなサービスサポート体制により、セラミック玉軸受交換などの定期メンテナンスをはじめとする幅広いカスタマーサポートも提供する。
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