制御システムのプロジェクト遂行機能を強化、導入工期を短縮:FAニュース
横河電機は、屋外に設置可能なリモートIOキャビネット「N-IO フィールドエンクロージャ」と、制御システムの仮想化ソリューションを開発した。制御システムのプロジェクト遂行機能を強化した。
横河電機は2017年12月18日、屋外に設置可能なリモートIOキャビネット「N-IO フィールドエンクロージャ」と、制御システムの仮想化ソリューションを開発したと発表した。主な市場は、石油・天然ガス、石油化学、化学、電力、紙パルプなど。用途はプラントの運転監視と自動制御などを想定している。発売は、N-IOフィールドエンクロージャが2018年2月、仮想化ソリューションが同年5月を予定している。
今回、N-IOフィールドエンクロージャを分散形制御システム「CENTUM VP」と安全計装システム「ProSafe-RS」のラインアップに追加。個別設計を不要とし、設計工数を削減した。N-IOは、対応する信号の種類をソフトウェアで設定可能で、工場からユーザーに直接配送でき、工期を短縮する。
また、1台のサーバで複数のサーバやPCの機能を備える、制御システム用の仮想化ソリューションを開発。プラットフォームとして、仮想環境を構築するために必要なハードウェアとソフトウェアを提供し、PCの台数を削減する。仮想化されたサーバ環境では、ハードウェアとソフトウェアを適切なタイミングで拡張・更新できる。
初期導入時には、ユーザーが実際に利用するハードウェアとは別のマシンを利用してエンジニアリングやソフトウェアの工場受け入れ試験を実施。ユーザーにはハードウェアを配送し、エンジニアリング済みのソフトウェアをインストールすることで工期を短縮し、プロジェクト遂行の遅延リスクを低減する。
フィールド入出力装置N-IOでは、1台でさまざまな入出力信号に対応するモジュールを用意。点ごとにアナログ、デジタル信号の種類をソフトウェアで設定できる。IOを格納する従来のキャビネットは、空調管理された計装室内に設置するものが多く、屋外に設置する際には防塵・防滴性能を備えた格納キャビネットを個別に設計する必要があった。
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