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刃先交換型超硬切削工具の生産能力を2割増強、北海道の生産拠点に設備投資:工場ニュース
住友電気工業は、「超硬合金製刃先交換インサート」の生産拠点である北海道住電精密の生産体制強化に向けた設備投資を決定した。今回の設備投資で超硬インサートの生産能力を約2割増強するとしている。
住友電気工業は2017年12月15日、「超硬合金製刃先交換インサート」の生産拠点である北海道住電精密(北海道空知郡奈井江町)の生産体制強化に向け、設備投資を決定したと発表した。全面稼働は2019年12月を予定している。
住友電工ハードメタルの100%子会社である北海道住電精密は、1980年の操業開始以来、高性能の超硬インサートを生産供給している。資本金は約4億5000万円で、従業員数は2017年10月末時点で約500人だ。超硬インサートは、自動車産業やエネルギー、発電、航空宇宙などの機械加工分野において使用されており、近年は新興国における経済発展や自動車生産台数の増加を背景に需要が拡大している。
同社はこうした需要の拡大に対応するため、北海道住電精密の生産設備の増強と新工場建屋建設に約80億円の設備投資を決定した。今回の設備投資で超硬インサートの生産能力を約2割増強するとしている。
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