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邸別自由設計のオリジナルプランをVR空間で体験:VRニュース
積水ハウスは、VR技術を使って顧客向けプレゼンテーションを強化する。独自のCADシステムとVR技術を連動させ、邸別自由設計のオリジナルプランをVR空間で体験できるように実用化した。
積水ハウスは2017年12月25日、VR(仮想現実)技術を使って顧客向けプレゼンテーションを強化すると発表した。独自のCADシステムとVR技術を連動させ、邸別自由設計のオリジナルプランをVR空間で体験できるように実用化。リビングの広さや吹き抜け空間、大開口部の雰囲気、木質仕上げの質感などを360度3Dで体験できる。
同システムでは、平面図では伝えにくい季節や時間の変化による室内の雰囲気や、隣地建物との距離とその影の影響、室内に差し込む木漏れ日の雰囲気などを360度3Dの臨場感ある空間で体験できる。さらに顧客は、オリジナルプランのVR用データを持ち帰り、自宅でスマートフォンとVRメガネを使ってVR空間を体験できる。
顧客の家族構成、ライフスタイルなどに沿ったプランを精巧なVR画像で立体的に確認できるため、営業折衝と設計提案上のコミュニケーションが向上。提案力や競争力が高まるとしている。
従来の3Dプレゼンは、場所や機材などに制約があるため、図面から高精度の3Dを制作するのに長時間を要していた。同システムを使えば、オリジナルのCADデータをサーバに送りVR画像に自動変換できるため、設計からプレゼンまでのタイムラグを短縮し、自社内のCADシステムで作業を完結でき、業務の効率化につながる。
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