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合縁奇縁なIoT、協業で全自動洗濯物折り畳み機が衣類コンシェルジュへ製造業IoT(1/2 ページ)

セブンドリーマーズは全自動洗濯物折り畳み機の「laundroid 1(ランドロイド ワン)」を発表し、販売予約も開始した。新たに、Cerevoとエアークローゼットの2社の協業を発表、2社との協業の取り組みについて紹介した。

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 セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(セブンドリーマーズ)は2017年5月30日、全自動洗濯物折り畳み機「laundroid」(ランドロイド)に関するメディアイベント「laundroid world 2017」を開催した。同イベントでは「ランドロイド」における今後の計画とともに、新たな協業企業との開発内容についても明かした。

 ランドロイドは2005年から同社の“極秘プロジェクト”として開発を続け、2015年10月に開催された「CEATEC JAPAN 2015」で試作品をデモを交えて初公開した。同製品は投入された洗濯物の種別を画像認識によって判別、ロボットアームによって折り畳み、種類別に分別することができる洗濯物折り畳み機である。人工知能(AI)による、折り畳み方法の学習機能も備える。

 製品版「laundroid 1(ランドロイド ワン)」は4種類のデザインで販売開始する。ランドロイド ワンは2017年5月30日から予約を開始し、出荷開始は2017年秋を予定している。目標販売台数については、現在計画中ということだ。

(左)laundroid 1(Dark Millor)とセブンドリーマーズの代表取締役社長 阪根信一氏、(右)自らデモを披露する阪根氏

laundroid 1(White Glass)

 ランドロイドの操作は、「畳みたいものを、所定の引き出しに放り込むだけ」とシンプルである。またスマートフォンのアプリから、家族の衣服の登録や管理など簡単にできる。

 今回、同社 代表取締役社長の阪根信一氏はランドロイドの「3つの弱点」(できないこと)についても明かした。

  1. 裏返った服は直せない
  2. 外れたボタンは留められない
  3. ばらばらの靴下はペアリングできない(鋭意開発中)

 「ランドロイドに入れる前に、服は裏返っていたら直して、ボタンはいくつか留めてなど、家族でルールを作って」(阪根氏)。ばらばらになってしまった靴下のペアリングについては現在開発中で、靴下の形状がどれも似通っているため、解析の正解率を高めるところが課題になっているという。将来のソフトウェアアップデートで対応していきたいとしている。

新たに2社の協業、音声認識や衣類コンシェルジュサービスの開発へ

 CEATECでの発表後の2016年3月、セブンドリーマーズは同製品の早期市場投入を目指すべく、パナソニック、大和ハウス工業との協業も発表し、3社による合弁会社であるセブン・ドリーマーズ・ランドロイドも設立した。

 今回は新たに、Cerevoとエアークローゼットの2社の協業を発表し、開発中の新機能についても紹介した。本イベントに2社から社長を招き、短いトークセッションを実施した。

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