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スイッチを押す力を利用し、自ら発電する自動ドア用スイッチを開発:組み込み開発ニュース
オプテックスは、スイッチを押す力を利用して自ら発電し、通信に必要な電力を得る自動ドア開閉用スイッチを開発した。ワイヤレスのため施工が容易で、電池交換が不要だ。
オプテックスは2017年12月12日、スイッチを押す力を利用して自ら発電し、通信に必要な電力を得る自動ドア開閉用スイッチを開発したと発表した。北米の病院やオフィスビルなどを対象に、2018年1月から販売を開始する。目標販売台数は初年度で1万台とする。
今回開発したスイッチは、利用者がスイッチを押すとカチッと鳴って発電し、スイッチから自動ドアの開閉の制御信号を送信する。ワイヤレスのため施工が容易で、かつ電池交換が不要だ。耐久性を従来品より2倍以上に高め、1日当たり1000回の使用で約7年間、メンテナンスが不要となる。
北米では開き戸の自動ドアが主流で、ドア横などに開閉用スイッチを設置し、自動ドアが開閉する。大きくて重いドアや回転式の自動ドアは、体が不自由な人や高齢者などにとっては開閉や通り抜けが困難であり、スイッチによりバリアフリーに対応可能になる。こうした自動ドア開閉用のスイッチには、省施工性と省メンテナンス性が求められており、今回のスイッチの開発に至った。
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