工場などの図面印刷用を想定、セカンダリーイーサネット対応モノクロ複合機:製造ITニュース
富士ゼロックスは、セカンダリーイーサネットに対応し、プリント速度と解像度を向上させたA0サイズのモノクロ広幅複合機の新機種「DocuWide 6057/3037」を2018年2月上旬に発売する。
富士ゼロックスは2017年12月14日、セカンダリーイーサネットに対応し、プリント速度と解像度を向上させたA0サイズのモノクロ広幅複合機の新機種「DocuWide 6057/3037」を発表した。2018年2月上旬に発売の予定で、標準価格は214万〜490万円(税別)となっている。
同複合機は、セカンダリーイーサネットを標準搭載し、社内LANと来訪者用など異なる2つのネットワーク環境で1台を共有できる。そのため、訪問先に持ち込んだPCを2つ目のネットワークにつないで出力するなど、外部でプリントやスキャンなどをセキュリティを保ちつつ行える。工場などで図面や作業工程表印刷用などの用途などを想定する。
プリント速度は従来機の1.4倍、出力解像度は600dpiから1200dpiに強化。トナーには、省エネ性能が高く光沢を抑えることで視認性を改善した黒色トナー「EA-Eco LGK」を採用した。カラー対応のスキャン機能も強化し、用紙はロール紙だけでなくカット紙(A3、B4、A4)トレイも選択できる。
同社の統合出力管理システム「ArcEPS」と連携すれば、図面へスタンプを付与したり、一括出図や紙折りなどの制御が行える。また、ドキュメントハンドリング・ソフトウェア「DocuWorks」でスキャンした図を電子化、OCR機能を活用して「DocuWorks 文書情報エントリー」で図面の属性情報を入力することで、台帳管理を効率化する。さらに、「DocuWorks 業務支援ソリューション 電子化基本パッケージ」を利用すれば、属性を付与した複数のデータをCSV形式で容易にリスト作成し、Excelベースでの図面検索や表示が可能になる。
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