ランボルギーニの高性能SUV「ウルス」、初のターボエンジンで最高時速は305km:車両デザイン
アウトモビリ・ランボルギーニは、高性能SUV「ウルス」を発表した。「ウラカン」「アヴェンタドール」に次ぐ第3のモデルとなる。
アウトモビリ・ランボルギーニは2017年12月4日(現地時間)、高性能SUV「ウルス」を発表した。「ウラカン」「アヴェンタドール」に次ぐ第3のモデルとなる。
全長5112×全幅2016×全高1638mmの大きなボディーに、ランボルギーニとしては初となるターボエンジンを搭載。時速0〜100kmの加速は3.6秒、最高速度は時速305kmで「市販SUVで最速」(ランボルギーニ)だとしている。ホイールベースは3003mmで、最大5人が乗車できる。
2018年春から納車を開始する。日本での車両価格は税別で2574万円。
雪道から砂漠まで対応
車名は闘牛に由来し、別名でオーロックスとも呼ばれる大型の野生牛からとった。
ウルスには排気量4.0l(リットル)のV型8気筒ツインターボエンジンを搭載する。最高出力478kW(6000rpm)、最大トルク850Nm(2250〜4500rpm)を発揮する。低い位置にエンジンを搭載することにより、重心を最適化した。ツインスクロールターボチャージャーは同時に作動して全ての負荷状態で出力を提供、ターボラグを低減する。トランスミッションは8速ATを採用。車両の乾燥重量は2200kgで、パワーウエイトレシオは3.38kg/馬力となる(アヴェンタドールSでパワーウエイトレシオが2.13kg/馬力)。
四輪駆動システムのトルクベクタリング機能は、ドライブモードや路面の状況に応じて最適にトルクを配分する。雪道やオフロード、砂漠といったさまざまな路面に対応したドライブモードを選択できる。ステアリング操作の負担軽減にもつながり、コーナリングでのスポーティーな運転を実現。コーナー進入時のアンダーステアや加速中のスリップはトルクベクタリングによって低減し、安全性も高める。また、ドライブモードや速度に合わせて車高をコントロールし、走行性能や快適性を向上させる。
全速度域で作動するアヴェンタドールSと同じ後輪操舵(そうだ)システムも採用している。車速やドライブモードに応じてリアステアリング角に最大で±3.0度の差をつける機能で、低速時は前後輪が逆位相に、高速走行中は前後輪を同位相に動かす。この機能により、ホイールベースを最大で600mm伸縮させるとしている。
ホイールベースは3m超
ウルスのホイールベースは3003mmで、最大5人が乗車できる。外観デザインはスーパースポーツカーにヒントを得てボディーが3分の2、残りの3分の1を窓とする比率を採用した。キャラクターラインは前下がりで、フロントとリアをダイナミックにつないでまとまりのある印象を持たせた。鋭い傾斜のフロントガラスとリアガラスは、ランボルギーニの既存モデルと共通で、スポーツカーらしさを演出した。
車体の軽量化のため、シャシーやドアにはアルミニウムを多用した。
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