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ソフトバンクが業務用清掃ロボット事業に参入:ロボット開発ニュース
ソフトバンクロボティクスは業務用清掃ロボット事業に参入する。2018年夏から搭乗式床洗浄機を発売する。
ソフトバンクロボティクスは2017年11月20日、業務用清掃ロボット事業に参入し、第1弾として米国Brain(以下、ブレイン)の自動運転技術を活用した搭乗式スクラバー(床洗浄機)を、2018年夏に日本で発売すると発表した。
今回発売するスクラバーは、SoftBank Vision Fundが投資しているブレインの自動運転技術(Brain OS)を搭乗式スクラバーに搭載し、自律走行で床洗浄を可能にしたもの。Brain OSを搭載したスクラバーは、初期設定として清掃エリアを手動運転することで地図を作成し、清掃ルートを記憶する。記憶した後は、スタートボタンを押すだけで、構築した地図データをもとに、複数のセンサーが周囲をスキャンして人や障害物を避けながら清掃ルートを自律走行する。
ソフトバンクロボティクスは、2015年から法人向けにPepper for Bizの提供を開始。小売業やレストラン、ホテル、病院など幅広い業界で接客ロボットとして活用されている。今回、接客ロボットの次の領域として業務用清掃ロボット事業に参入し、ブレインの自動運転技術などを活用しながら清掃業界の課題である人手不足解決に取り組む方針を示している。
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