インダストリー4.0とロジスティクス4.0が融合、ドイツの展示会が初の共同開催:ハノーバーメッセ2018
日本能率協会 ドイツメッセ日本代表部は、2018年4月23〜27日にドイツのハノーバーで開催される産業技術の展示会「ハノーバーメッセ2018」と物流技術の展示会「セマット2018」の開催概要について発表。今回は初めて両展示会を共同開催する。
日本能率協会 ドイツメッセ日本代表部は2017年10月31日、2018年4月23〜27日にドイツのハノーバーで開催される、世界最大規模のB2Bの専門展示会「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ)2018」と物流とサプライチェーンの展示会である「CeMAT(セマット)2018」の開催概要について発表した。2018年のパートナーカントリーはメキシコで、出展企業は6000社、来場者は23万6000人を見込む。
「ハノーバーメッセ」はドイツのハノーバーで開催される、オートメーションやデジタル生産システム、エネルギーシステムなど、産業関連技術を紹介するB2Bの専門展示会である。2017年の出展企業は6500社で来場者は22万5000人となっている。2011年にハノーバーメッセにおいて「インダストリー4.0」のコンセプトが発表されたことから、インダストリー4.0の進捗確認の場として最近では注目を集めている。
今回のメインテーマは「Integrated Industry(産業システムの統合化)― Connect&Collaborate」とする。ハノーバーメッセとセマットを主催するドイツメッセの上級副社長であるマルク・ジーマリング(Marc Siemering)氏は「インダストリー4.0や統合化されたオートメーションなどさまざまな注目ポイントがあるが、2018年に特に注目されるのが人と共に働く協働ロボットである」と述べている。
新たなポイントとして、スタートアップの呼び込みを強化していることが特徴となる。テーマゾーンとして「Young Tech Enterprises」を展開。2016年から2017年にかけてはスタートアップ企業の出展は25%増加しており、さらなる増加を見込んでいる。
さらに、物流を加えることでインダストリー4.0のバリューチェーンが完成することから、2018年は新たにセマットとの合同開催を実現。デジタル化が物流に与える影響を紹介する。メインテーマは「Connected Supply Chain Solutions」で、サプライチェーンのデジタル統合の動きを紹介する。今後は2年ごとにハノーバーメッセとセマットの共同開催を続けていく方針だという。
また新たに、日本のロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)と日本能率協会がジャパンパビリオンを出展することを発表。各国との連携強化を進めるとともに、「Connected Industries」を世界に発信する。
参加規模は50m2で、RRIエリアと企業ブースエリアを用意し、RRIエリアでは「Connected Industries」のビジョンや国際標準化や産業セキュリティなどの進捗状況をアピールする。企業ブースエリアには「Connected Industries」を実現する企業としての取り組みを紹介。具体的にはi Smart Technologies、アビームコンサルティング、IBUKI、LIGHTz、ミツイワ、マクシスエンジニアリングが出展を予定しており、製造工程の見える化やAI活用サービス、スマート工場向けネットワークなどを出展する。
RRIの事務局長である久保智彰氏は「日本が打ち出した『Connected Industries』の価値を訴求し、日本のプレゼンス向上に取り組みたい」と述べている。
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