マシンビジョンカメラ用レンズのコンパクトな50mm望遠タイプを投入:FAニュース
富士フイルムは、製造ラインの製品検査や計測で使用するマシンビジョンカメラ用レンズ「FUJINON HF50XA-5M」を発表した。画像全域で2/3型センサー、4.4μmピクセルピッチ(3Mピクセル相当)以上の均一かつ高い解像度を確保する。
富士フイルムは2017年10月11日、製造ラインの製品検査や計測で使用するマシンビジョンカメラ用レンズ「FUJINON HF50XA-5M」を発表した。価格はオープンで、同年12月中旬に発売する。
FUJINON HF50XA-5Mは、外形直径33mmの小型ボディー、焦点距離50mmを備えた望遠タイプのマシンビジョンカメラ用レンズだ。
撮影距離500mmでは、3.45μmピクセルピッチの高解像に対応。それ以外の条件でも「4D High Resolution」により、画像全域で2/3型センサー、4.4μmピクセルピッチ(3Mピクセル相当)以上の均一かつ高い解像度を確保。検査対象から離れた場所からでも高精度な検査が可能だ。
また、近接撮影にも対応する。最短撮影距離は200mmで、微細な電子部品などを対象とした精密な製品検査にも使用できる。さらに、光軸変動10μm以下の耐振動、耐衝撃性能を発揮する同社独自のメカ機構を採用。可動式のロボットアームの先端部にマシンビジョンシステムを装備して製品検査ができる。
さらに、最大1.1型センサーまで対応可能な光学設計を採用。同サイズに対応したマシンビジョンカメラに装着し、500?の距離で撮影した場合、4.5μmピクセルピッチの高い解像度が可能になる。
取り付け作業時の利便性も高い。フォーカス時でもレンズ全長が変化しないので、撮影距離に合わせた設置が可能だ。レンズ鏡筒にアイリス(絞り)とフォーカスの固定穴を3箇所ずつ設け、設置条件に最適な固定穴を選択できる。
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