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「プッシュインPlus端子台」搭載の温度調節器など統一設計FA機器第4弾:FAニュース
オムロンは、商品仕様を共通の設計コンセプトで統一したFA機器を発売した。第4弾となる製品群は、独自の配線方式「プッシュインPlus端子台」を搭載した温度調節器と非常停止用押ボタンスイッチシリーズの計2カテゴリー144形式だ。
オムロンは2017年10月2日、商品仕様を共通の設計コンセプトで統一したFA機器を発売した。第4弾となる製品群は、温度調節器「形E5CD-B」「形E5ED-B」シリーズと、非常停止用押ボタンスイッチ「形A22NE-P」シリーズのプッシュインPlus端子台タイプ、計2カテゴリー144形式だ。
温度調節器「形E5□D」シリーズに加わった形E5CD-Bと形E5ED-Bは、配線のしやすさを追求した独自の配線方式「プッシュインPlus端子台」を搭載。入力サンプリング周期は50ms、制御出力はリレー出力や電圧出力(SSR駆動用)、リニア電流出力となる。
非常停止用押ボタンスイッチ「形A22NE-P」シリーズは、最大3ユニット取り付け可能なプッシュインPlus端子台の導入により、配線工数を削減する。また、従来のねじ端子台タイプよりも体積比で20〜30%小型化した。パネルを含む内部奥行寸法は、1接点ユニットや点灯ユニット取り付け時のサイズが39.5mm、2接点ユニット取り付け時は55mmだ。
同製品群は、いずれも配線を背面から挿入する構造を採用しており、形E5CD-Bと形E5ED-Bでは左右方向、形A22NE-Pは上下方向の空間確保が不要になった。これにより、配線の作業性に加えて、盤面設計の自由度が向上する。
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