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肩・肘のリハビリを支援する上肢リハビリ装置を発売:医療機器ニュース
安川電機は、上肢運動機能障害がある人を対象にした上肢リハビリ装置「CoCoroe AR2」を発売した。上肢リハビリ訓練を多数回かつ長時間できるため、療法士の負担を軽減できる。
安川電機は2017年9月25日、上肢リハビリ装置「CoCoroe AR2(ココロエ エーアールツー)」の販売を開始した。上肢リハビリ訓練を多数回かつ長時間できるため、療法士の負担を軽減できる。
CoCoroe AR2は、免荷用ワイヤー、タッチパネル、訓練スイッチ、電気刺激装置、振動モーター、手装具で構成される。管理医療機器(クラスII)/特定保守管理医療機器として、日本国内で医療機器認証を取得している。脳卒中などの脳血管疾患や整形疾患による上肢運動機能障害がある人を対象とし、電気・振動刺激を併用しながら装置による効率的な上肢(肩・肘)のリハビリテーションを支援する。
サーボ制御によって腕の重量を患者の運動能力に合わせて適切に免荷するため、筋力の弱い患者でも容易に反復訓練が行える。動作時の筋肉に適切なタイミングで電気・振動刺激を与え、スムーズに意図する運動ができる。また、目標物を見て(視覚刺激)、目標到達を音で確認(聴覚刺激)することも可能だ。
訓練は、肘関節の伸展と肩関節の屈曲を行うリーチングなど、6パターンをそろえた。訓練の種類に合わせてスイッチ位置を調整すれば、日常生活動作の向上に役立つ複数の上肢機能訓練パターンを患者に合わせた難易度で提供できる。
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