WEC仕込みのハイブリッドFRスポーツカー、次世代TNGAのクロスオーバー車も初披露:東京モーターショー 2017
トヨタ自動車は、「第45回東京モーターショー 2017」において、ハイブリッドスポーツカーや、バンとSUVのクロスオーバー車を世界初公開する。
トヨタ自動車は2017年10月6日、「第45回東京モーターショー 2017」(プレスデー:10月25〜26日、一般公開日:10月28日〜11月5日)において、ハイブリッドスポーツカーや、バンとSUVのクロスオーバー車を世界初公開すると発表した。
ハイブリッドスポーツカー「GR HV SPORTS concept」は、世界耐久選手権(WEC)に参戦するハイブリッドレーシングマシン「TS050 HYBRID」を想起させるデザインとした。ヘッドランプやアルミホイールなどで、トヨタのモータースポーツとのつながりを表現。また、「トヨタスポーツ800(ヨタハチ)」「スープラ」にも設定されたエアロトップスタイルを採用した。外形寸法は全長4395×全幅1805×全高1280mm。
駆動システムは、TS050 HYBRIDのハイブリッド技術「THS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)」を搭載する。バッテリーは車両の中央付近にレイアウトすることで、走行性能の向上につなげている。駆動方式はFR(後輪駆動)。
ボディーカラーは力強さと迫力を感じさせるマットブラックとした。インテリアもレース車両の雰囲気を演出し、センタークラスタにギアポジションスイッチを配置した他スタートスイッチを開閉式のシフトノブ内に設置している。ボタン1つでATモードからマニュアルモードへの切り替えが可能。6速MTのような操作を楽しめるHパターンシフトを採用した。
次世代TNGAのクロスオーバーSUV
バンの積載性能とSUVの力強いデザインを融合させた新ジャンルのクロスオーバーコンセプト「Tj CRUISER(ティ・ジェイ・クルーザー)」は、次世代のTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームを想定している。
排気量2l(リットル)クラスのエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインとする。駆動方式はFF(前輪駆動)もしくは4輪駆動。外形寸法は全長4300×全幅1775×全高1620mmで、ホイールベースは2750mm。乗車定員は4人となる。
助手席側のシートをフルフラットにすることで、ロングサーフボードや自転車など、3mまでの長尺の荷物を積み込むことができる。シートの裏側やデッキボードなどに固縛ポイントを複数設け、自由に荷物を固定できるようにした。バックドアの開口スペースも広く取り、大きな荷物の出し入れにも配慮した。
運転席側の後部座席はシートクッションを前側に立てることで、買い物袋などの荷物を置くスペースをつくることができる。スライドドアの開口部も大きく、横からの大きな荷物の出し入れや、複数人の乗車での利便性も高めた。
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