ニュース
ブリヂストンがデータサイエンティストの人材育成プログラムを開設:製造ITニュース
ブリヂストンは、データサイエンティストを育成するための研修プログラムをSAS Institute Japanと共同で開設し、運用を開始した。
ブリヂストンは2017年9月11日、SAS Institute Japan(SAS)と共同で開設した、データサイエンティストを育成する研修プログラムの運用を開始した。
ブリヂストンでは、商品企画、開発、製造、販売、ユーザーの製品使用過程など、各段階で蓄積したビッグデータや顧客ニーズなどの情報を分析・解析し、課題把握からその解決策まで対応できるデータサイエンティストの早期育成を目指している。
このブリヂストンのデータサイエンティスト早期育成を支援するため、SASは既存のトレーニングプログラムを提供。これを両社共同でブリヂストン向けにカスタマイズした。同プログラムの1回目は、ブリヂストン社員23人を対象に実施した。
ブリヂストンでは「ビジネス力」「データサイエンス力」「データエンジニア力」の3つをデータサイエンティストに必要なスキルとし、これらのスキルを持つデータサイエンティスト100人の早期育成を目指す。同社は、今回の研修プログラムを通してバリューチェーンの各段階におけるデータサイエンティストを育成し、ソリューションビジネスのより一層の質の向上を図る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- タイヤを売らずに稼ぐタイヤメーカー、ブリヂストンが目指す変革の目的地
ダッソー・システムズの年次ユーザーイベント「3DEXPERIENCE FORUM JAPAN 2017」の特別講演として、タイヤメーカーであるブリヂストンがデジタル変革をテーマに講演した。 - 伸び縮みするゴムを最適管理、ブリヂストンが日産2万本のタイヤをAIで生産へ
タイヤ大手のブリヂストンは、人工知能(AI)関連機能を搭載した生産設備を主力工場である滋賀県の彦根工場に導入。既に3台を稼働し、2020年までに彦根工場で生産するタイヤの3〜4割を同設備によって生産するとしている。 - 人工知能でタイヤ成型工程の生産性を2倍に、ブリヂストンが進めるICT工場
タイヤ大手のブリヂストンはタイヤの生産性の向上に向け、ICT(情報通信技術)や人工知能技術を搭載した新たな生産システムを導入した。タイヤ成型工程において15〜20%の生産性向上を実現できたという。 - 製造業は「価値」を提供するが、それが「モノ」である必要はない
製造業が生産する製品を販売するのでなく、サービスとして提供する――。そんな新たなビジネスモデルが注目を集めている。サービタイゼーション(Servitization、サービス化)と呼ばれるこの動きが広がる中、製造業は本当にサービス業に近くなっていくのか。インタビューを通じて“製造業のサービス化”の利点や問題点を洗い出す。本稿では、サービタイゼーションを研究するペンシルバニア大学 教授モリス・コーヘン氏のインタビューをお伝えする。 - 製造業のサービス化、予兆保全は単なる「はじめの一歩」
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。しかし、そこで語られることは抽象的で、いまいちピンと来ません。本連載では、そうした疑問を解消するため、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて分かりやすくお伝えするつもりです。第7回は、前回に引き続き「製造業のサービス化」についてご紹介します。