ニュース
信頼性と生産性を向上したクレーン専用インバーター:FAニュース
安川電機は、クレーン用途に特化したインバータ「CR700」を発売した。ブレーキシーケンス機能や斜行防止機能、荷振れ抑制機能などにより、クレーンの信頼性と生産性向上に貢献する。
安川電機は2017年8月21日、クレーン用途に特化したインバータ「CR700」を発売した。製品容量ラインアップは、3相200Vが0.4〜110kWの計19機種、3相400Vが0.4〜315kWの計25機種だ。
CR700は、2016年4月に発売した一般産業用途向けインバータ「GA700」に続くシリーズ第2弾となる。ブレーキシーケンス機能や斜行防止機能、荷振れ抑制機能などにより、クレーンの信頼性と生産性向上に貢献する。
ブレーキシーケンス機能は、起動時や停止時に荷重を保持するトルクを素早く確保し、ずり落ちを防止する。斜行防止機能は、モーター2台で昇降の共つりや走行を行う際に、左右のバランスを崩して斜行しないよう位置の同期やモーターの負荷バランスを自動で制御する。
横走行時の荷振れを抑制しながら運転できる荷振れ抑制機能は、熟練操作員でなくとも素早く荷物を運搬できるため、作業時間の短縮につながる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 10年ぶりにインバータの新ラインアップ、制御性能を向上しIoTに対応
安川電機は、10年ぶりの発売となるインバータの新ラインアップを発表した他、インバータ事業の戦略について説明した。 - HEV用の超小型SiCインバーター、体積で従来比50%削減を実現
三菱電機は、HEV用の超小型SiCインバーターを開発。フルSiCパワー半導体モジュールの採用と放熱構造の工夫により体積で従来比50%低減を実現した。 - BTO生産を完全自動化、安川電機の考える「インダストリー4.0」
安川電機は、ハノーバーメッセ2015において、「インダストリー4.0」コンセプトの生産ラインを披露した。BTO製品を注文から生産まで自動で行えることをイメージしている。 - スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。 - ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。 - インダストリー4.0の地味化はいい傾向?悪い傾向?
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについてお伝えしています。第13回となる今回は、2017年4月に開催されたドイツの「ハノーバーメッセ 2017」で見えた傾向についてまとめます。