ニュース
新工場増設で太陽光発電用パワーコンディショナー生産能力を3倍に:工場ニュース
東芝三菱電機産業システムは、アメリカテキサス州ケーティ市にパワーエレクトロニクス工場を建設し、2017年8月から生産を開始する。太陽光発電用パワーコンディショナーの生産能力が約3倍となる。
東芝三菱電機産業システムは2017年7月26日、アメリカのテキサス州ケーティ市にパワーエレクトロニクス工場を建設し、同年8月から生産を開始すると発表した。敷地面積は1万3100m2、建屋面積は4180m2となる。
新工場では、設立に先駆けて開発した高効率かつ単機大容量3.2MWの太陽光発電用パワーコンディショナー(PCS)を製造する。同社は、隣接するヒューストン市で2014年よりヒューストン工場を稼働。新工場の設置により、PCSの生産能力は3倍となり、拡大する北米再生エネルギー市場に対応した増産体制を確立する。
同社は、アメリカの工場2カ所の設立に約25億円を投資し、2016年度に約20億円の売り上げを達成。さらに2017年度に50億円、2020年度には100億円規模の売り上げを計画している。
今後は、新工場とヒューストン工場を拠点に、PCSやモーター駆動用インバータ装置など、高品質で競争力のあるパワーエレクトロニクス技術応用製品を北米市場に供給していくとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。 - 海外展開でもうかる企業は一部だけ!? 日系企業が国内生産にこだわるべき理由
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。4回目となる今回は、あらためて日本国内での生産の価値とその可能性について解説する。 - 実は穴場!? 製造業が米国に工場を設置すべき8つの理由とは
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。3回目となる今回は、製造業回帰の動きが目立つ米国の現状と可能性について解説する。 - トランプ政権誕生で製造業が考えるべきポイントは「米国生産」
2016年11月8日の米国大統領選挙の結果により、ドナルド・トランプ氏が次期米国大統領となることが決まった。過激な発言を繰り返してきたトランプ氏だが、製造業への影響には何があるだろうか。最大の焦点は「米国での生産」をどう考えるかに左右される。 - ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。