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最新型CNC搭載のデュアル旋盤、中小型部品加工の工程集約を実現:FAニュース
ヤマザキマザックは最新型CNC装置を搭載した対向2スピンドル2タレットCNC旋盤を発売する。
ヤマザキマザックは2017年8月1日、最新型CNC(コンピュータ数値制御)装置「MAZATROL SmoothC」を搭載した対向2スピンドル2タレットCNC旋盤「DUAL TURN 200」を発売した。
ヤマザキマザックの「DUAL TURN」シリーズは同一能力のスピンドルとタレットを左右対称に配置した構造により、1台で2台分の加工能力を持つCNC旋盤である。左右のスピンドルでワークを自動受け渡しする連続加工や、異なるワークの左右同時加工など、中小型部品加工の工程集約を実現する。さらに、バーフィーダーやガントリーローダーなど、自動化システムとの組み合わせにより、バー材からの多数個取りなど量産部品の長時間連続加工を実現している。
最新型CNC装置「MAZATROL SmoothC」を新たに搭載したことにより、高速制御と高い操作性を実現。さらに、熱変位制御機能「サーマルシールド」による高精度加工、メンテナンス機器の集中配置による高い保守性を実現する。用途としては、自動車用部品など中小型部品の量産加工を想定している。
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