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次世代3Dディスプレイ「ライトフィールド」は飛び出さない、中にモノがある組み込み開発ニュース(2/2 ページ)

NHKメディアテクノロジーとジャパンディスプレイは、裸眼で3D映像が見られる技術「ライトフィールドディスプレイ」について説明した。専用の3Dメガネを用いる視差方式がディスプレイから物体が飛び出してくるのに対し、ライトフィールドディスプレイはディスプレイの中に物体が存在しているかのように見える点が最も大きな違いになる。

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2つの疑問、「ボケ」と「静止画のみ」

 今回のライトフィールドディスプレイを実際に見たところ筆者には2つの疑問がわいた。1つは、ディスプレイに表示されている3D映像にボケ(ブレ)があることだ。もう1つは、表示している3Dコンテンツが全て静止画であり、動画が一切なかったことである。

高岡銅器の実写3D映像
高岡銅器の実写3D映像。尾の部分にボケがあるのが良く分かる(クリックで拡大)
JDIの林宗治氏(左)とNHK-MTの大塚悌二朗氏(右)
JDIの林宗治氏(左)とNHK-MTの大塚悌二朗氏(右)

 JDI 次世代研究センター 先端技術研究部 テクニカルスペシャリストの林宗治氏は「ライトフィールドディスプレイの実用化に向けて、現時点ではディスプレイ本体だけでなく、対応コンテンツについても課題がある。例えば、今回使用した実写コンテンツは、物体をターンテーブルに載せて2Dのカメラで撮影しているが、焦点を合わせた箇所以外の部分がボケたようになるのはライトフィールドディスプレイの原理上ある程度出てしまう。また、高精細の8K液晶ディスプレイを用いているものの、3D映像全てを高解像に表現するには画素数が不足しており、解像感が低いところも出てくる」と説明する。

 また、大塚氏は「今回の開発成果において、3D映像の立体解像感としてはHD(1280×720画素)程度になっている」としている。

 動画については「ライトフィールドディスプレイに対応する3D映像の実写コンテンツの撮影は現状ではかなり難しい。しかしCGコンテンツであれば作成可能であり、ディスプレイ技術としても動画には十分対応できる。次の段階の開発成果を披露するときには、ぜひとも動画をお見せしたい」(林氏)という。なお、この“次の段階”は2017年度内を目指しているとのことだった。

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