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「IPSパネルの新技術を投入する」、ジャパンディスプレイが車載展開を強化:広い視野角が差異化の源泉に
ジャパンディスプレイは、主力のスマートフォン向けの他に、車載機器向けの事業展開を強化する。視野角の広さが重視される車載機器向けで競合他社との差異化を果たすために、新たなIPS技術「IPSネオ」を投入する方針だ。
ソニー、東芝、日立製作所の中小型ディスプレイ事業を統合したジャパンディスプレイは、カーナビゲーションシステムをはじめとする車載機器向けの事業展開を強化する方針である。2012年4月2日に開いた発足会見(関連記事)で明らかにした。
調査会社のNPD DisplaySearchによると、車載機器向け液晶ディスプレイ市場における、ジャパンディスプレイの事業統合前3社のシェア(出荷台数ベース)はそれぞれ、ソニーが18.9%、東芝が14.7%、日立製作所が2.2%である。単純合算すると35.8%となり、シャープの24.5%を抜いてトップに立つことになる。
ジャパンディスプレイ社長の大塚周一氏は、「急拡大しているスマートフォンやタブレット端末市場は重要だが、車載機器向けも注力したい。車載機器向け液晶ディスプレイの市場規模は年率10%で安定的に成長すると見込んでいる」と語った。
また、同社で車載・C&I事業担当CBO(最高業務責任者)を務める佐藤幸宏氏は、「車載機器向けでは、どの方向から見ても黒色を表示できるような、視野角の広い製品が求められている。そこで、視野角の広さで優位性のあるIPS(In Plane Switching)技術をさらに進化させた『IPSネオ』を投入する計画だ」とコメントしている。
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