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オークマの“夢工場”はスマート化とロボット化で花開くスマートファクトリー(3/3 ページ)

工作機械大手のオークマは2017年5月に新工場「Dream Site 2」部品工場を完成。いち早くスマート工場化を進めた「Dream Site 1」の実績を生かし、ロボット活用やIoT活用などでさらなる高度化を目指している。

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日立製作所との提携でIoT活用をさらに加速

 さらに「DS2」では日立製作所と提携。既に「DS1」から取り組んできた工場内の工作機械の見える化などに加え、マスカスタマイゼーションに対応する高効率生産の実証モデル構築に取り組む※)

※)関連記事:スマートファクトリー化に向け実証開始、日立とオークマが協業

 日立製作所との提携で具体的に取り組んでいるのは、IoTを活用し工場の制御周期を高速化する取り組みと、全体最適なカイゼンを促す進捗・稼働状況監視システムである。日立製作所のIoTプラットフォーム「Lumada」を活用し生産進捗と設備稼働の一元的な分析、可視化を実現。工程のボトルネックなどを特定し、データを中心としたカイゼン活動を実現する。工程管理については、ワークIDシステムによりワーク1つ1つの個体管理を実現するとともに、自動化設備を制御する工場コントローラーシステム、物流作業の管理する車内物流管理システムなどを連携。時間単位や分単位で作業指示を実現する。

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DS2部品工場の高効率生産実証モデル(クリックで拡大)出典:オークマ

 工場内においては、フロア内に「見える化」を実現するモニターを設置。従業員はタブレット端末で工程や機械の状況把握する。

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「DS1」から続き「DS2」でも実現する「工場の見える化」。各工作機械が接続され、稼働状況や加工情報などを一元的に管理できる(クリックで拡大)出典:オークマ

 さらにドリルダウンにより、稼働時間や停止の状況、遅れの監視や出来高の監視、予実の状況を把握可能となる。ロボットや無人搬送車などを活用することで自動化を進めると異常への対応が遅れる可能性も生まれる。そのため、IoT活用で監視を強化し、工場作業員のカバーできる範囲を広げることが重要となっている。

photophoto ドリルダウンにより稼働状況(左)と監視項目(右)(クリックで拡大)出典:オークマ

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