スマート化を加速させるオークマ、積層造形の複合化も拡大へ:スマートファクトリー(1/3 ページ)
オークマは内覧会「オークママシンフェア2017」を開催し、新製品8機種を含む最新の工作機械43機種を披露。スマート工場化への取り組みとともに、積層が可能なレーザー技術搭載型の超複合加工機の価値を訴求した。
オークマは2017年5月23〜26日に同社本社工場で内覧会「オークママシンフェア2017」を開催し、新製品8機種を含む最新の工作機械43機種を披露した。
「スマートマシン化」と「スマートマニュファクチャリング化」
今回の内覧会の大きなテーマの1つとなったのが「スマート工場化」である。オークマでは以前から「知能化」による「スマートマシン化」を推進。知能化CNCとして「OSP suite」を展開してきた※)。同社の知能化技術とは、加工のノウハウを工作機械に盛り込み、より簡単に高精度の加工が行えるようにすることである。
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例えば、熱変位を正確に制御する「サーモフレンドリーコンセプト」、自動運転・手動運転のあらゆる場面での衝突を防ぐ「アンチクラッシュシステム」、最適な加工を瞬時に探索する「加工ナビ」、回転軸の芯ズレなどの誤差を計測・補正する「ファイブチューニング」などの機能を備えており、従来は独自のノウハウやプログラムが必要だった加工の設定を容易にしている。さらに、加工現場の問題を解決するアプリケーションソフトや、生産・加工指示、段取り情報などをデジタル化し、モノづくりの各プロセスを効率化するsuiteアプリにも対応しており、自律的に高度な加工が行えるようにしている。
これらの個々の機器のスマート化の一方で、オークマではさらにこれを工場全体に広げる「スマートマニュファクチャリング化」を推進。エンジニアリングチェーンやサプライチェーンの最適な連携を目指す。これらを実現するために2016年には、GEデジタルと提携。同社が展開する産業用IoTプラットフォーム「PREDIX」を活用し、生産監視ソリューションなどを展開する方針を示している※)。
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さらに、2017年5月には日立製作所との提携も発表。IoTを活用しマスカスタマイゼーションを実現する先進生産モデルの確立に向けて、日立製作所のIoTプラットフォーム「Lumada」を活用し、オークマの新工場「Dream Site2」において実証を進める計画である※)。
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