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自動運転車に道交法や交通マナーを教育、AIの思いもよらぬ判断を防ぐ人とくるまのテクノロジー展 2017

SCSKは「人とくるまのテクノロジー展2017」において、自動運転車が道路交通法に従って走行するデモンストレーションを紹介した。

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「左方優先」のルールにのっとって、優先車両を通すために減速する様子
「左方優先」のルールにのっとって、優先車両を通すために減速する様子(クリックして拡大)

 SCSKは「人とくるまのテクノロジー展2017」(2017年5月24〜26日、パシフィコ横浜)において、自動運転車が道路交通法に従って走行するデモンストレーションを紹介した。

 自動運転車がリアルタイムに障害物を認識して行動計画を立てるには、人工知能技術が不可欠だ。しかし、判断の過程がブラックボックスとなってしまい、人間のドライバーでは思いもよらない判断を下す可能性もある。

 そこで、ディープラーニング(深層学習)によって構築した自動運転アルゴリズムを、道路交通法をまとめたルールエンジンで監視することにより、道路交通法を無視した判断で車両を制御しないようにするのが今回のデモンストレーションの狙いだ。また、道路交通法に基づいた判断であることをドライバーに分かりやすく示すHMI(ヒューマンマシンインタフェース)の開発も支援する。

 キャッツのルールエンジン「ZIPC R&B」やGUI開発フレームワーク「Qt」を組み合わせた。ルールエンジンには、道路交通法36条「左方優先」や同40条「緊急車両優先」を設定した。

救急車が右手から接近しているので、ルールエンジンンに基づいて停止すべく減速(左、中央)。車載情報機器の画面では緊急車両を検知した結果の原則であることを示す(右)(クリックして拡大)

 デモンストレーションは、自動運転中の車両が信号のない交差点に接近しているところに、左方車や救急車が交差点を通過しようとする場面設定となっていた。自動運転車は道路交通法上、優先して通行させるべき車両がいるのを検知すると、停止線の手前から減速して停止した。運転席に座る乗員に向けては、車載情報機器の画面で減速・停止の理由が緊急車両であることを知らせた。

人とくるまのテクノロジー展2017
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