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組み込み機器設計を効率化する新ケースシステム:組み込み開発ニュース
独Phoenix Contactは、組み込み機器設計の新しいケースシステム「UCS」シリーズの販売を2017年5月1日より開始する。同シリーズは基板サイズ・形状に柔軟に対応し、機器設計を効率化する。
独Phoenix Contactは2017年4月18日、組み込み機器設計の新しいケースシステム「UCS」シリーズの販売を同年5月1日より開始すると発表した。同シリーズは基板サイズ・形状に柔軟に対応し、機器設計を効率化する。
シングルボードPCを収めるシャシーなどは、これまで基板の種類ごとに設計が必要だった。UCSシリーズは、2つの本体シェルと側面プレート、インサート部品で構成され、特別な加工を行わずにあらゆるサイズの基板を組み込むことができる。Raspberry PiからEBXまで、さまざまなシングルボードPCに対応する。
高機能の機器設計も可能で、ケース内に複数の基板を収めることができる。従来のシリーズと同様にケース本体や側面プレートへの穴あけ、印字などのサービスも提供する。側面プレートは取り外しでき、アクセサリーの使用でDINレールや壁面へ取り付けが可能。基板取り付けねじなど、必要なものをオールインワンで提供する。
外形サイズは125×87mm/145×125mm/195×145mm/237×195mmの4種で、それぞれ47mm/67mmの高さをそろえた。
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