マツダの次世代SKYACTIVは「目標を上回る仕上がり」、2017年秋にも発表:エコカー技術
マツダが2021年までの新技術投入計画を明らかにした。2018年度に第2世代となる「SKYACTIVエンジン」とマイルドハイブリッドシステムを採用する。各国の環境規制に対応するため電動化を進め、2019年には電気自動車を、2021年にはプラグインハイブリッド車を投入する計画だ。
マツダが2021年までの新技術投入計画を明らかにした。2018年度に第2世代となる「SKYACTIVエンジン」とマイルドハイブリッドシステムを採用する。2019年には電気自動車を、2021年にはプラグインハイブリッド車を投入する計画だ。
これに先駆けて2017年秋に、次世代のSKYACTIVテクノロジーを採用したガソリンエンジンと、次世代の「魂動デザイン」を採用したモデルを公表するとしている。
第7世代商品は目標を上回る仕上がり
SKYACTIVテクノロジーと魂動デザインを採用した、これまでのマツダの「新世代商品群」は第6世代に当たる。2017年2月に発売した新型「CX-5」も第6世代に含まれる。
2017年4月28日に東京都内で実施した決算会見において、マツダ 代表取締役社長の小飼雅道氏は「2018年度中に第7世代の最初の商品を投入する。既に役員が試作車両を試乗しており、目標を上回る仕上がりだ。今が第7世代商品の開発の佳境」とコメントした。
2017年秋に発表する次世代のSKYACTIVテクノロジーを採用したガソリンエンジンは、効率を飛躍的に向上させたという。SKYACTIVエンジンは内燃機関の効率改善に焦点を当てて開発が進められてきたエンジンだ。ガソリンエンジンは「世界初」(マツダ)となる圧縮比14.0を達成。圧縮比を高めることにより、燃費と出力の向上を図った。
また、第7世代商品には初期の段階でマイルドハイブリッドシステムを設定する。「(トヨタ自動車から技術供与を受けている)フルハイブリッドシステムに追加する形で」(小飼氏)としており、フルハイブリッドシステムの廃止・継続は明言しなかった。
電気自動車やプラグインハイブリッド車を投入するのはグローバルで進む環境規制に対応していくため。CO2排出量について、欧州では2015年までの130g/kmから2020年までに95g/kmに規制が強化される。これまで厳しい規制が行われなかった米国は、2017〜2025年で小型トラックと乗用車の企業平均燃費を54.5mpg(マイル/ガロン、約23.2km/l)とする目標を設定。中国は乗用車の平均燃費を2020年に5.0l/100km(約20km/l)に改善する目標を課す。
マツダの次世代のデザインの方向性については、2015年の東京モーターショーで、デザインコンセプト「RX-VISION」として世界初公開されている。ロータリーエンジンを搭載するスポーツカーのコンセプトではあるが、魂動デザインの次世代のビジョンを示すモデルとしても位置付けていた。
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