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コニカミノルタのエッジIoTプラットフォームは「オフィス向けだけじゃない」:製造業IoT(2/2 ページ)
コニカミノルタは、エッジIoTプラットフォーム「Workplace Hub」の国内向け説明会を開催。同社社長兼CEOの山名昌衛氏は「Workplace Hubをきっかけに、ソフトウェアやサービスの進化にハードウェアを取り入れる新しい製造業の在り方に挑戦する。自らの手で変わる、ゲームチェンジャーになりたい」と語り、デジタル革新に挑む同社の姿勢を訴えた。
「ITサービスのワンストップ提供」と「プロセス自動化/生産性の向上」
Workplace Hubの事業立ち上げは2017年秋となっているが、ベルリンでは具体的な事業展開のイメージは発表されていなかった。国内説明会では、Workplace Hubの事業化を担当するコニカミノルタ オフィス事業部WPH事業部長の高山典久氏が登壇。その一端を説明した。
最初に展開を始めるのが「ITサービスのワンストップ提供」と「プロセス自動化/生産性の向上」という提供価値になる。そして「少し先」(高山氏)になるのが「コラボレーション/リモートワーク」で、「かなり先」(同氏)とするのが「意思決定支援」である。
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