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被検者に心理的不安を与えない、X線骨密度測定装置の新製品医療機器ニュース

日立製作所は、X線骨密度測定装置の新製品「ALOKA ALPHYS A」を発表した。高速/高精度モードを標準搭載し、検診やスクリーニングに適している。体勢を変えずに検査できる台車やカラーシートなど、被検者に配慮したオプションも備えた。

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X線骨密度測定装置「ALOKA ALPHYS A」(クリックして拡大) 出典:日立製作所

 日立製作所は2017年4月4日、前腕用X線骨密度測定装置の新製品「ALOKA ALPHYS A(アロカ アルフィス エー)」を発表した。税別価格は1200万円からで、販売開始は2017年6月を予定している。

 骨粗しょう症の検査には、骨密度検査が有用とされる。ALOKA ALPHYS Aは、これまで同社が開発してきた骨密度測定装置の操作性などはそのままに、さらに3つの特徴を有している。

 1つ目の特徴として、標準モードに加え、用途に応じた高速モードと高精度モードを標準搭載した。約7.5秒で前腕を検査できる高速モードは、検診など短時間に多くの被検者を検査するスクリーニングに適しているほか、静止が困難な高齢者も短時間で検査可能だ。高精度モードは、骨粗しょう症の治療で治療薬を使用した時のわずかな骨密度変化を約30秒で捉えるため、投薬効果判定の精度向上につながる。

 特徴の2つ目は、昇降型の台車を上下動することが可能で、同装置にオプションで組み合わせることができる点だ。被検者は装置の高さに合わせて体勢を変える必要がなく、車いすに座ったままでも検査ができる。

 また、3つ目の特徴はオプションとしてピンクやブルーなど5色のカラーシートをそろえたことだ。検査室内の色調を統一でき、被検者に心理的不安を与えず、快適に検査を受けられる環境を提供できる。

 日本で要介護になる一番の要因は、骨や関節などの運動器疾患だ。立つ/歩くなど移動機能が低下した状態をロコモティブシンドローム(運動器症候群)と総称する。ロコモティブシンドロームの原因の1つである骨粗しょう症は、骨が弱くなり、骨折がしやすくなる疾患だ。しかし、自覚症状が少ないため、骨折をして初めて気付くことが多く、また、一度骨折をすると次に骨折する可能性も高くなることから、早期検査による治療や予防が重要とされている。

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