富士通とVMwareは、車載ソフトウェアの無線ネットワークによるアップデート(OTA:Over-The-Air)の提供で協業する。富士通のOTAリプログラミングソリューションにVMwareのIoTソリューションを組み込み、ワンストップクラウドサービスをグローバルで提供する。
富士通とクラウドインフラを手掛けるVMwareは2017年3月30日、車載ソフトウェアの無線ネットワークによるアップデート(OTA:Over-The-Air)の提供で協業すると発表した。富士通のOTAリプログラミングソリューションにVMwareのIoTソリューションを組み込み、ワンストップクラウドサービスをグローバルで提供する。
富士通は、ECU(電子制御ユニット)のソフトウェアを効率的に管理・更新するため、差分更新技術を適用したクラウド連携のOTAリプログラミングソリューションを提供する。また、車両の設計開発から組み立て、アフターサービスまで自動車のライフサイクル全般に対し、携帯電話機やスマートフォンなどの開発で蓄積したセキュリティ技術を適用する。VMwareは車両内の全てのデバイスに対し、必要に応じてOTAを迅速に提供するとしている。
富士通とVMwareは2006年から協業している。VMwareの2016年度の売上高は70億9000万米ドル(約7870億円)。
OTAによって、ドライバーはディーラーや整備工場に出向くことなくアップデートや故障診断を受けられる。車両のソフトウェアを最新に保ち、ドライバーに新たなサービスを提供することも可能になる。車載ソフトウェアの規模が拡大しているため、故障やリコールの対応を迅速化できることもOTAのメリットとなる。
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