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ボルト締結作業のトレーサビリティーをRFIDで確保、KTCが「デジラチェ」で実現CeBIT 2017

京都機械工具(KTC)は、「CeBIT 2017」において、自動車整備などで行われるボルト締結作業のトレーサビリティーをRFIDで確保するソリューションを披露した。

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 京都機械工具(KTC)は、国際情報通信技術見本市「CeBIT 2017」(2017年3月20〜24日、ドイツ・ハノーバー)において、自動車整備などで行われるボルト締結作業のトレーサビリティーをRFIDで確保するソリューションを披露した。

 国内工具大手であるKTCは、ボルトの締結時に掛ったトルクを計測できる「デジラチェ」を販売している。さらに、計測したトルクを無線通信でPCに転送して作業履歴を自動的に記録、管理できる製品も投入している。CeBIT 2017の展示は、このデジラチェをさらに進化させたものだ。

 展示で重要な役割を果たしているのは、既に市販が始まっているRFIDが組み込まれたボルトだ。開発中のデジラチェは、先述のトルク計測と無線通信機能に加えて、ボルトをはめ込む部分にRFIDを読み取るセンサーを内蔵している。

ボルト内にRFIDが組み込まれている開発中の「デジラチェ」でボルトを締結する 外見からは分からないがボルト内にRFIDが組み込まれている(左)。このボルトを、開発中の「デジラチェ」でボルトを締結する(右)(クリックで拡大)

 これによって、締結したデジラチェ、ボルトのID、トルク、作業日時などを全てひも付けた状態でPCに無線通信で記録し、トレーサビリティーを持った状態で管理できるというわけだ。無線通信については現在はZigBeeを使用しているが、今後はBluetoothにも対応をさせていく予定である。

開発中の「デジラチェ」からPCに無線通信で情報が送信される
開発中の「デジラチェ」からPCに無線通信で情報が送信される。これによってボルト締結作業のトレーサビリティーを確保できるというわけだ(クリックで拡大)

 「従来は、締結するボルトを写真に撮って、表計算ソフト上で管理するといった手法がとられていた。当社のソリューションを使えば、作業の管理効率を高められだけでなく、品質向上にもつなげられるだろう」(同社の説明員)という。

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