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コニカミノルタがサーバ付き複合機の投入で「コト売り」を加速するCeBIT 2017

コニカミノルタは、「CeBIT 2017」において、オフィス内に設置したサーバで、さまざまな社内ITシステムや社内プロジェクトなどのコラボレーションを行うシステムなどを統合管理できる「Workplace Hub」を展示した。第1弾モデルとして、同社が多数の顧客を持つ複合機にこのサーバを組み込んで2017年秋に発売する計画だ。

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「Workplace Hub」の第1弾モデルとなるサーバ搭載型の複合機
「Workplace Hub」の第1弾モデルとなるサーバ搭載型の複合機(クリックで拡大)

 コニカミノルタは、国際情報通信技術見本市「CeBIT 2017」(2017年3月20〜24日、ドイツ・ハノーバー)において、オフィス内に設置したサーバで、さまざまな社内ITシステムや社内プロジェクトなどのコラボレーションを行うシステムなどを統合管理できる「Workplace Hub」を展示した。第1弾モデルとして、同社が多数の顧客を持つ複合機にこのサーバを組み込んで2017年秋に発売する計画だ。

 Workplace Hubは、社内ITシステムを扱う情報システム部門向けの「ADMIN DASHBOARD」と、社内コラボレーションの“場”となる「TEAM SPACE」から構成されている。

「Workplace Hub」の構成
「Workplace Hub」の構成。「ADMIN DASHBOARD(左)と「TEAM SPACE」(右)から成る(クリックで拡大)

 ADMIN DASHBOARDでは、既存のITシステムを管理するだけでなく、Workplace Hubと連携可能なアプリケーションの提供も視野に入れる。Workplace Hub向けのアプリケーションは「KONICAMINOLTA Market Place」と名付けたアプリストアで販売する計画だ。コニカミノルタ以外のサードパーティーによるラインアップを増やすため、Workplace Hubとの連携させるためのAPIを容易に開発できるSDK(ソフトウェア開発キット)も用意する。

 TEAM SPACEでは、例えば、あるプロジェクトに関わる添付ファイルを、メンバーのメールから抽出してまとめて見られるようにしたりできる。新たに送られてきたメールの添付ファイルの中身を解析して、自動的にまとめる候補として提案することも可能だ。

製造業版「Workplace Hub」は「ハノーバーメッセ2017」で提案

 実のところ、オフィス内にサーバを設置して、社内ITシステムや社内コラボレーションを行うシステムを統合管理するのは目新しいことではない。既にそれぞれ対応した製品やアプリケーションも存在している。

 Workplace Hubで最も重要なのは、コニカミノルタが「モノ売り」から「コト売り」にビジネスモデルを変更する点にある。Workplace Hubの第1弾モデルは、既にオフィスに数多く導入されているコニカミノルタの複合機とサーバを一体型した製品だが、このハードウェア単体を販売するわけではない。複合機、サーバ、サーバに組み込む統合管理システム、そしてKONICAMINOLTA Market Placeで販売するアプリケーションなどのサポートを含めて一体化したサービスとして提供する。顧客とは、ユーザー数などに応じて変動する月次の利用料に基づくサブスクリプション契約を結ぶことになる。

 また、Workplace Hubのコンセプトはオフィス向けだけにとどまらない。コニカミノルタは、製造業の設計開発や生産といったモノづくりの現場にも適用可能と見ており、2017年4月開催の「ハノーバーメッセ2017」での提案を検討している。「まずは自社工場での実践から始まるが、最終的にはサービスとして外販できるようにしたい」(同社の説明員)と述べている。

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