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“体験経済”を支えるデジタル基盤、差別化のカギはシミュレーション:製造マネジメントニュース(2/2 ページ)
ダッソーは、2017年の事業方針説明会を開催。インダストリー4.0などの流れに乗って拡大してきた製造系の強化を継続するとともに、シミュレーションへの取り組みを強化する方針を明らかにした。
2017年はシミュレーションをあらためて強化
2017年はあらためてシミュレーションを、この3Dエクスぺリエンス・プラットフォームの差別化の軸としていく方針である。ダッソーではここ数年、シミュレーション関連企業の買収を積極的に行ってきた。2005年にAbaqusを買収して以降、シミュレーションポートフォリオの拡充を進めてきており、最近ではマルチボディシミュレーションの「Simpack」、電磁場シミュレーションの「CST」、熱流体シミュレーションの「XFlow」、振動騒音シミュレーションの「Wave6」などさまざまな機能を拡充してきている。
鍛治屋氏は「3Dエクスぺリエンス・プラットフォームでデジタル基盤を構築する中で差別化の源泉になるのがシミュレーションだと考えている。2014年以降M&Aなども積極的に行ってきており、2017年はあらためてシミュレーションを強みだと訴えていきたい」と述べている。
ダッソーではシミュレーションのポートフォリオ拡充の方針として3つの方向性で強化していくという。具体的には、シミュレーション専任者向けのより専門性の高い技術と、産業向けソリューションなど多様化を実現する技術、設計者CAEなどより多くの業種で利用できるシミュレーションを拡大する技術の3つで推進する。
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