ダッソー・システムズ、仏Ortemsの買収で3Dエクスペリエンスの適用範囲を拡大:製造マネジメントニュース
ダッソー・システムズは、オンプレミスおよびクラウド環境向けに生産スケジュール管理のソフトウェアを提供する、仏Ortemsを買収した。
ダッソー・システムズは2016年6月16日、仏Ortemsを買収したと発表した。同買収により、同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォームの適用範囲は、サプライチェーンのプランニングとオペレーションの領域にまで拡大する。
Ortemsは、オンプレミスおよびクラウド環境向けに、生産や設備などの能力制約を考慮した生産スケジュールとディスパッチングのソフトウェアを提供している。同社のソリューションは、自動車や産業機械などの幅広い業界で、スマートファクトリーの製造オペレーション管理(MOM)に使用された実績を持つ。
今回の買収により、Ortemsの機能をダッソーのDELMIA Quintiqのサプライチェーン・プランニングや最適化機能と組み合わせることで、DELMIAブランドにおける生産計画やスケジューリングの機能を強化する。
これにより、ダッソーの3Dエクスペリエンス・プラットフォームとインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスの適用範囲は、次世代の製造実行系やサプライチェーンにおけるデリバリーにまで拡大。グローバル規模で展開する顧客企業のインダストリアル・オペレーションの計画/実行/最適化を、より強力に支援できるようになるという。
Ortemsが補完するELMIAブランドには、デジタル・マニュファクチャリングから、次世代MESである製造オペレーション管理、サプライチェーン・プランニングとその最適化までを単一のリファレンシャル・データモデル上に構築し、ユーザーに統一されたエクスペリエンスを提供するDELMIA Aprisoも含まれる。
なお、今回の買収は、2016年5月31日に完了した。
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