ニュース
技能検定の取り組みが評価され、タイ政府公認の技能評価システムに採用:製造マネジメントニュース
ジェイテクトは、同社のタイ国内自動車部品生産拠点(JATH)がこれまで実施してきた社内技能競技大会の内容と実績が評価され、2017年からタイ政府公認の技能評価システムとして運用されることになったと発表した。
ジェイテクトは2017年2月23日、同社のタイ国内自動車部品生産拠点(JATH)がこれまで実施してきたスキルコンテスト(社内技能競技大会)の内容と実績が評価され、2017年からタイ政府公認の技能評価システムとしての運用が決定したと発表した。
タイは国内の国家技能検定の整備が不十分のため、JATHでは2006年より、旋盤技能/保全技能/検査技能の研修および技能競技会を独自に実施している。自社だけでなく、競技会の参加をサプライヤーにも広げたことで、延べ2400人の参加実績を上げている。今回、その実績と内容がタイ政府に認められ、国家認定を受けることとなった。
また、タイ労働技能開発局(DSD)と中央職業能力開発協会(JAVADA)は、日本式技能検定の普及を目的として、技能評価システムの普及を促進している。同事業において、2017年1月に実施された講習とトライアルに、JATHは講師として参画した。
これらの活動は、同社のグループビジョン達成の柱の1つである「人づくり」の一環となる。同社では、自社のローカルスタッフ技能者育成のみならず、タイ国内の技能者のレベル向上にむけた社会貢献活動を推進していくとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 足し引き自在で効果は無限大! 金属3Dプリンタと切削加工の複合機投入が本格化
「第27回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2014)」で大きな見どころの1つとなったのが、工作機械と金属3Dプリンタの複合機だ。金属を「足す」3Dプリンタと金属を「引く」切削加工機が組み合わさることでモノづくり現場にどういう価値をもたらすのだろうか。 - 「日本で作って世界で勝つ」――オークマが“夢工場”で描く未来とは
工作機械大手のオークマは2013年、本社敷地内で新工場を稼働させた。「Dream Site 1」と名付けられた同工場は、部品加工から完成品まで一貫生産しIT活用による“見える化”を推進したスマートファクトリーだ。オークマは“夢工場”でどういう未来を描いているのか。現地を訪ねた。 - 世界1位の工作機械メーカーが目指すインダストリー4.0
ドイツの国家プロジェクトである「インダストリー4.0」を筆頭に、世界で生産革新への取り組みが進んでいる。こうした動きを、工作機械の世界シェアトップで、“日独連合”企業であるDMG森精機はどう捉えているのか。DMG森精機 代表取締役社長の森雅彦氏が同社の経営戦略について語った。 - 好況に沸く工作機械メーカーは盤石か!? 課題は営業力にあり
企業再生請負人が製造業の各産業について、業界構造的な問題点と今後の指針を解説する本連載。今回はリーマンショック前の勢いを取り戻しつつある日系工作機械メーカーの動向と課題について取り上げる。 - 微細加工は腕自慢じゃない。飯の種なんだ
設計者が通常、直接見る機会を得づらいだろう加工の現場を取材していく。自分の設計した部品が、いったいどのような方法で具現化されているのか、実感するためのヒント提供はもちろん、モノづくりの純粋な楽しさも伝えられれば幸いだ。(編集部)