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データ収集や分析機能を強化した製造IoTプラットフォーム:FAニュース
シーイーシーは、稼働監視・実績管理システム「Facteye」の最新版の提供を開始した。データ収集および分析機能を強化し、イーサネットボードのない古い設備からでも情報を取得でき、複数の国内主要メーカーのロボットやCNCに対応する。
シーイーシーは2017年2月28日、設備のデータを収集・監視・分析する稼働監視・実績管理システム「Facteye(ファクティエ)」の最新版の提供を開始した。デンソーウェーブ、ファナック、三菱電機のロボットや、オークマ、東芝機械、ファナック、三菱電機のCNCなど、複数のメーカーに対応する。
Facteyeは、製造現場のIoT(モノのインターネット)プラットフォームとして、2008年の提供開始から累計100ライセンスが導入されている。例えば、FacteyeをIoT基盤として本格採用したアイシン・エィ・ダブリュでは、国内工場数拠点の約1500台の設備に導入が拡大している。最新版では、データ収集および分析機能を強化し、予知予防・保全に必要なデータの迅速かつ精緻な分析が可能になった。
Facteyeは、さまざまなメーカーや新旧の設備が混在する環境でも、データの取得・分析が可能だ。最新版では、ロボット/CNC/PLC/リレー接点に加え、イーサネットボードのない古い設備からでも情報を取得できるよう、パトライトのAirGRIDと連携したデータ取得を追加した。
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