インテルは「データカンパニー」になれるのか、5Gモデムの成功がカギに:組み込み開発ニュース(3/3 ページ)
インテルは「データに関わるところをエンドツーエンドでカバーする、データカンパニーになる」(インテル 社長の江田麻季子氏)。既に有力な地位を築き上げているクラウド/サーバ分野だけでなく、5G対応モデムICなどのネットワーク分野、IoTのフレームワークにおけるエッジコンピューティング分野を含めて製品開発を強化していく。
「小売店舗のスマート化に貢献できる」
江田氏が挙げた重点領域の3つ目「データリッチなモノと機器」では、産業別に特化したソリューションを展開する。小売、交通、産業/エネルギーなどに加えて、自動運転車については新たに自動車ソリューション事業部を立ち上げた。自動運転車については、5Gの活用に向けた「インテルGOプラットフォーム」を提案している。
この他に産業別で取り上げたのが、小売業界向けの「インテル レスポンシブル リテール プラットフォーム(RPP)」である。インテル IoTアジア・セールス IoTマーケット・デベロップメント ダイレクターの佐藤有紀子氏は「消費者は店舗により多くのことを望んでいる。確かにeコマースは急成長しているが、2020年時点では実店舗での売り上げが70%を占めるとみられている。その小売店舗のスマート化にインテルは大きく貢献できる」と述べる。
インテルRRPでは、小売の店舗に多数設置されている、POS端末、キオスク端末、サイネージなどのインテル製品を用いた端末を、ゲートウェイを使って連携させることになる。「これまで互いに独立していた各端末がつながり、eコマースのような顧客ごとの個別対応、スタッフ配置の最適化、正確な在庫管理などが可能になる。ある店舗で実証した成果を、他の10店舗、100店舗などとスケーラブルに展開することも容易だ」(佐藤氏)としている。
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