ニュース
インテル、IoTデバイス向け「Atom x3」製品ラインアップを拡大:組み込み開発ニュース
米インテルは開発者会議「IDF」で、通信機能などを統合したSoC「Atom x3」の製品ラインアップ拡大を発表した。サポート期間も延長され、組み込み機器やIoTデバイスへの搭載を狙う。
米インテルは2015年4月8日(現地時間)、中国 深セン(土ヘンに川)にて開催中の開発者会議「IDF」(Intel Developer Forum)で、IoTデバイスへの搭載を狙う「Atom x3」の製品ラインアップ拡大を発表した。
Atom X3は「SoFIA」のコードネームで呼ばれていた3G/LTEモデムやグラフィックチップなどを統合したプロセッサで、現在は3G対応版「Atom x3-C3130」「Atom x3-C3230RK」、LTE対応版「Atom x3-C3440」が発表されている。
新たに投入される製品は、稼働温度帯域の拡大や対応OSの増加(Android、Linuxへの対応)が行われる他、製品ライフサイクルのサポートが7年に延長される。
Atom X3はスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress」の会場で発表されたことからも分かるよう、スマートフォンやタブレットへの搭載を意図したものだが、予告された新製品は稼働温度帯域や7年のサポート期間などの特徴から、組み込み機器、特にIoTデバイスへの搭載を狙うと目される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「Windows Embedded」は「Windows 10 IoT」へ、組み込み機器向けに3製品を投入
マイクロソフトの「Windows Embedded」シリーズが「Windows 10」投入に合わせ、「Windows 10 IoT」シリーズへと一新される。「Windows 10 IoT」シリーズは現在3製品が用意され、幅広い組み込み機器をサポートする。 - IoT観測所(7):ちょっと珍しい“ハードウェア主導型”IoT団体「IP500 Alliance」
IoT団体の多くが標準を作り、そこからソリューションにつなげる手法を採るのに対し、ヨーロッパ発の「IP500 Alliance」はハードウェアありきというユニークなアプローチでエコシステムを形成しようとしている。 - あらゆる機器をIoTデバイスにするUIエンジン「paneE」
ACCESSは組み込み機器に、ネットワーク対応機能とタッチパネル操作機能を付加できるUIエンジン「paneE(パネイー)」の提供を開始した。 - コンテック、クアッドコアAtom搭載のファンレス組み込みPC
コンテックは、クアッドコアAtomを搭載したファンレス小型組み込みPC「ボックスコンピュータ BX-220シリーズ」を販売開始した。