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ホンダが東南アジアで二輪のシェアリングサービス、地元ベンチャーと協業でモビリティサービス

ホンダは、東南アジアで四輪や二輪のシェアリングサービスを展開するシンガポールのGrab(グラブ)と協業を検討する。2016年11月22日に覚書を締結した。金額は非公表だが、ホンダはグラブに出資する。ホンダが外部のシェアリングサービス事業者に出資するのは初めて。

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 ホンダは2016年12月12日、東南アジアで四輪や二輪のシェアリングサービスを展開するシンガポールのGrab(グラブ)と協業を検討すると発表した。2016年11月22日に覚書を締結した。金額は非公表だが、ホンダはグラブに出資する。ホンダが外部のシェアリングサービス事業者に出資するのは初めて。

 グラブからホンダに協業を打診した。グラブは東南アジアの6カ国、34都市で四輪や二輪のシェアリングサービスを提供している。個人が所有する車両や、オートバイ、タクシーなどでサービスを展開している他、クレジットカードや電子マネーなどキャッシュレスの支払い方法についてもサポートしている。利用者は「4人に1人。東南アジアで最大の輸送ネットワーク」(グラブ)。

 グラブがモビリティシェアリング事業で培ってきた知見と、ホンダが展開する二輪のラインアップや販売網、サービスのリソースを活用して、新しい移動サービスの実現を目指す。今後、ホンダはグラブとの協業を通じて、ホンダ独自のテレマティクス技術を活用した渋滞緩和や、環境性能の高いモデルを提供することによるCO2排出量低減に取り組んでいく。

 モノの共同利用「シェアリングエコノミー」は世界各国で拡大しており、東南アジアの二輪市場でも所有から共同利用に使用形態が広がりつつあるという。しかし、まだ販売に影響を及ぼしてはいないようだ。「シェアリングサービスが二輪の販売に影響しないとは言い切れないが、現状でわれわれは高いシェアを持っており、すぐにも販売にマイナスに働くとは考えていない」(ホンダ)。

 他の自動車メーカーもシェアリングサービスのベンチャー企業に関心を寄せている。四輪に関しては、トヨタ自動車がUber Technologiesに、General MotorsもLyftに出資している。VolkswagenはGettに出資した他、グループでモビリティサービスを展開する企業を新たに設立した。

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