週65回以上乗ると無料になるレンタカー、GMとリフトが開始:車載情報機器
General Motorsと配車サービスを手掛けるベンチャー企業のLyftは、レンタカーサービス「エクスプレス・ドライブ・プログラム」を米国の各都市で導入する。「利用頻度が高いほど利用者の負担が少なくなるシステム」(GM)だとしている。GMがレンタカー用の車両を提供する。保険やメンテナンスなどを含めた基本利用料金は週99米ドル(約1万1000円)から。
General Motors(GM)と配車サービスを手掛けるベンチャー企業のLyft(リフト)は2016年3月15日(現地時間)、レンタカーサービス「エクスプレス・ドライブ・プログラム」を米国の各都市で導入すると発表した。「利用頻度が高いほど利用者の負担が少なくなるシステム」(GM)だとしている。GMがレンタカー用の車両を提供する。保険やメンテナンスなどを含めた基本利用料金は週99米ドル(約1万1000円)から。
今回発表したサービスは、短時間利用のレンタカーを貸し出す「レンタルハブ」を市街地に設置して行う。GMはレンタルハブで取り扱う車両として、5人乗りのクロスオーバーSUV「シボレー エクイノックス」を提供する。
サービスは2016年3月末からシカゴ市で開始し、ボストン市、ワシントン市、ボルティモア市などに順次展開する。
「利用頻度が高いほど利用者の負担が少なくなるシステム」のイメージとしてシカゴ市での事例が挙げられている。同市でサービスを利用する場合、週65回以上利用すると基本利用料金の99米ドルを支払わなくて済むという。週40回以下であれば走行距離1マイルにつき20セントの追加料金が必要になり、週41回〜週64回であれば基本利用料金だけを支払えばよい。短時間利用に限らず、最長8週間までの長期レンタルにも対応する。同サービス利用者のニーズに合わせて柔軟に利用できるようにした。
GMとリフトは2016年1月に、オンデマンドな自動運転車の相乗りサービスの実現に向けた提携を発表した。提携分野は相乗りサービスのネットワーク開発、リフトの配車サービス向けのレンタカー用車両の提供、GMの情報サービス「OnStar」とリフトの連携などに及ぶ。GMはこの提携に合わせて5億米ドル(約560億円)を出資している。
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