電気自動車「Bolt EV」は必ず市場投入する――GMが約束:電気自動車
General Motors(GM)は、Chevrolet(シボレー)ブランドの電動自動車が市場で広く導入されるよう展開に注力していく方針を明らかにした。2015年秋にプラグインハイブリッド車「Volt」の2代目モデル、2016年春にハイブリッド車「Malibu Hybrid」を投入する。電気自動車「Bolt EV」の市場投入も約束した。
General Motors(GM)は2015年6月24日(米国時間)、Chevrolet(シボレー)ブランドの電動自動車が市場で広く導入されるよう、展開に注力していく方針を明らかにした。
シボレーブランドでは、2015年以降、モーターで走行する電動自動車を続々と投入する。まず2015年秋に発売するのが、プラグインハイブリッド車「Volt」の2代目モデルである。レンジエクステンダーである「Voltec」を刷新し、モーターだけで走行するEV走行距離は50マイル(約80km)、エンジンを用いる分を含めた走行可能距離は400マイル(約643km)に達する。初代Voltは、EV走行距離が38マイル(約61km)、走行可能距離が382マイル(約614km)だった。
2016年春に投入されるのがハイブリッド車「Malibu Hybrid」だ。Voltのレンジエクステンダーの技術を応用したハイブリッドシステムの搭載により、米国複合モードで47mpg(マイル/ガロン)という燃費になる見通し。これは、競合となるホンダの「アコード ハイブリッド」と同等であり、トヨタ自動車の「カムリ ハイブリッド」の41mpgを上回っている。
「Bolt EV」はテスラを意識?
投入時期は明らかにされていないが、開発を加速させているのが電気自動車「Bolt EV」だ。プラグインハイブリッド車のVoltと名称が似ているものの、Bolt EVはエンジンを搭載しない電気自動車である。満充電からの走行距離は200マイル(約321km)以上で、3万米ドル以下で購入できるとしている。
今回の発表では、同社のMilfordテストコースを使ったBolt EVの開発モデルを走行テストする映像を公開し、開発が順調に進んでいることを示した。また、必ず市場投入することも約束している。
GMは「Spark EV」という小型電気自動車を販売しているが、価格は補助金込みで2万米ドル以下で購入できるものの、満充電からの走行距離が82マイル(約132km)と、市街地走行だけに使うコミューター的な位置付けになっている。販売もカリフォルニア州など一部地域でしか行われてない。
これに対してBolt EVは、EV走行距離を伸ばして米国市場でも受け入れやすいようにし、販売価格も一定レベル以下に抑えた。また、Tesla Motorsの電気自動車「モデルS」が、満充電からの走行距離が240マイルのグレードで補助金込みの価格が6万7500米ドルであることを意識した仕様設定でもある。
これらの他、2015年4月開催の「上海モーターショー(オート上海)2015」で披露した、電気自動車ベースの自動運転技術のコンセプトカー「Chevrolet-FNRコンセプト」も、展開に注力する電動自動車の1つに挙げている。
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