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「フィジカル」と「デジタル」が融合するIoT時代、PTCはオープン化を加速するPTC Forum Japan 2016(2/2 ページ)

PTCジャパンのユーザーイベント「PTC Forum Japan 2016」の基調講演に米国本社PTCの社長兼CEOを務めるジェームズ・E・ヘプルマン氏が登壇。「IoT時代のモノの新しい見方〜現実世界とデジタル世界の収束」と題して、IoTプラットフォーム「ThingWorx」を中核とする同社の事業戦略を説明した。

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整備が進むThingWorxの製品ラインアップ

 今回の基調講演では、PTCがさまざまな買収を進めていくことで整備が進んでいるThingWorxの製品ラインアップについても説明があった。

 ヘプルマン氏は、従来のThingWorxを「ThingWorx Foundation」として中核に位置付けるとともに、その周辺に4つの製品が取り巻く構造を示した。1つ目は、工場などの制御システムとの接続に有効なKepware(2015年12月買収)の製品群を基にした「ThingWorx Connectivity」である。2つ目は、IoTで取得したデータの分析や機械学習に利用できるCold Light(2015年5月買収)の製品群を組み合わせた「ThingWorx Analytics」になる。3つ目はIoTデバイスの接続と管理を行うAxeda(2014年8月買収)の製品群を活用する「ThingWorx Utilities」。4つ目になるのが、AR開発プラットフォームのVuforiaと組み合わせた「ThingWorx Studio」である。

「ThingWorx」の製品ラインアップ
「ThingWorx」の製品ラインアップ(クリックで拡大) 出典:PTC

 買収した企業の製品群との融合を進めたことで、IoTプラットフォームとしてのThingWorxの整備がかなり進んだと言っていいだろう。

 ヘプルマン氏は、これらThingWorxの最新状況を示した上で、IoT時代に求められる変革の道(トランスフォーメーションジャーニー)について示した。現在の状態から、「現状把握」「差別化」「新たな価値の提供」という3つの段階で進むべきだという。さらに、デジタルエンジニアリング、マニュファクチュアリング、サービス、リテール(流通小売、アパレル、フットウェアなど)の4つの分野について、3つの段階で想定される取り組みも紹介した。

IoT時代に求められる変革の道
IoT時代に求められる変革の道(クリックで拡大) 出典:PTC
デジタルエンジニアリングの変革の道マニュファクチュアリングの変革の道 デジタルエンジニアリング(左)とマニュファクチュアリング(右)の変革の道(クリックで拡大) 出典:PTC
サービスの変革の道リテールの変革の道 サービス(左)とリテール(右)の変革の道(クリックで拡大) 出典:PTC

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