制御と計測の技術が共演、SCFと計測展が一体化して開催:FAニュース
日本電機工業会、日本電気制御機器工業会、日本電気計測工業会が主催する、産業用オートメーションと計測技術の展示会「システムコントロールフェア(SCF)2017/計測展2017 TOKYO」の開催概要が発表。前回は同時期同会場開催だったSCFと計測展が今回から一体化し1つの展示会として開催する。
日本電機工業会(JEMA)、日本電気制御機器工業会(NECA)、日本電気計測工業会(JEMIMA)が主催する、産業用オートメーションと計測技術の展示会「システムコントロールフェア(SCF)2017/計測展2017 TOKYO」(2017年11月29日〜12月1日、東京ビッグサイト)の事前記者会見が2016年12月1日に開催された。
SCFと計測展 TOKYOは2年に1回開催されている産業技術の展示会である。SCFは主に制御技術を中心とし、計測展 TOKYOは計測技術を中心としているが、親和性が高いことから前回の2015年開催時は、同時期同会場での開催とした。2017年に開催する「システムコントロールフェア(SCF)2017/計測展2017 TOKYO」では、一体開催とし「オートメーションと計測の先端技術総合展」という位置付けに再編し、さらなる発展を目指す。
開催テーマについては、2015年はIoTおよび第4次産業革命を主軸と据えたが、2017年も「IoTで未来を拓くものづくり新時代」とし、さらにIoTによって変革する製造業や産業の姿を模索していく。システムコントロールフェア2017/計測展2017 TOKYO 実行委員長の朝田稔氏(東芝)は「製造業を中心に異種分野や異業種でつながる動きが加速している。製造業にとっても、モノからコトへと付加価値が変わろうとしている。この中で、2015年はIoT元年だともいわれているが、2016年はドイツ、米国、日本が連携を進める動きが強まっている。これらの動きを支えるのが制御技術や計測技術である。先進技術を見られる場としていきたい」と述べている。
インダストリー4.0への対応を強めた前回は2013年比135%となる4万9484人の来場者を集めており、出展社数も同148%となる281社という結果を得た。2017年は、東京五輪対応などで出展エリアの制約があるが、出展小間数は800コマ以上(前回1118コマ)、来場者数は5万人を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 第4次産業革命の発信の場に、「SCF」「計測展」が過去最大規模で共催
日本電機工業会と日本電気制御機器工業会、日本電気計測器工業会は、2015年12月2〜4日に東京ビッグサイトで共同開催されるファクトリーオートメーション関連の展示会「システムコントロールフェア2015」と計測機器の展示会「計測展2015 TOKYO」の開催概要を発表した。 - “日本発の潮流”を発信する展示会に――SCF&計測展
FA・制御システムの専門展「システム コントロール フェア 2015(SCF2015)」と計測・制御の先端技術展「計測展2015 TOKYO」が2015年12月2〜4日で開催される。今回の共通テーマは「第4次産業革命―つながる化」だ。 - 日立が描く第4次産業革命とは?
製造現場にITの波が押し寄せる中、総合電機としてさまざまな事業領域で製造現場と関わる他、自らも製造業としての製造現場を抱える日立製作所はどのように捉えているのだろうか。 - M&Aの成果を示すオムロン、新規参入のロボットや産業用PCなどを披露
オムロンは、オートメーション技術の展示会「システムコントロールフェア(SCF)2015」(2015年12月2〜4日、東京ビッグサイト)において、買収を発表したデルタ タウ データ システムズやアデプト テクノロジーの製品群を披露。オムロン製品との複合提案を進めていく方針を明らかにした。また産業用PCなども新たに投入する方針を示した。 - 工場の外へ飛び出す、元祖“日本版インダストリー4.0”の「e-F@ctory」
三菱電機は、オートメーション技術の展示会「システムコントロールフェア(SCF)2015」(2015年12月2〜4日、東京ビッグサイト)において、第4次産業革命の動きを見据え拡張する「e-F@ctory」の取り組みを紹介した。 - ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。